2006'06.01
![]() | マドンナ 奥田 英朗 講談社 2005-12 by G-Tools |
遅ればせながら、奥田さんのユーモア系は、初めて読みました。
食わず嫌いは、いけません!!
すっごく面白かったです!
でも、そう言えば表題の『マドンナ』は例の回覧雑誌『小説現代』で読んでいたわ。展開に記憶があったもん。
『マドンナ』
自分の部署に自分の好みの女子社員が転属になってきて、その女の子を「好きになってはいけない」と戒めながらも、彼女との妄想にふけったり?彼女に近づく男子社員に嫉妬したり、奥さんにバレバレになってたり…そんな妙齢の課長の心理を見事に面白おかしく哀切も含めて描いてありました。
実際に彼女とどうこうなりたいわけじゃない、でも、欲望に絡めとられて思わず自分を見失う、案外誰でも経験あるのでは?わたしはありますよ〜。無論対象はテレビや銀幕の中だったり二次元だったりするんだけど。(たまにスーパーのおにいちゃんという三次元だったりもしたなぁ…その人がレジを打ってる隣のレジに並びましたね。その人のレジには恥ずかしすぎて並べなかった記憶が(爆))本人はイタって真剣だし、この課長の気持ちもよく分かっておもしろかった。
林真理子さんなんかもこう言う心理描写には長けてるので、ふっと彼女の小説を思い出したりしました。
『ダンス』
スナフキンという異名をとる、孤高の戦士浅野。浅野本人は凛としてるのに、嫉妬半分心配半分で勝手にヤキモキして余計な世話を焼いてしまう主人公芳雄。浅野がすごく好ましくて、この一話が一番すき。運動会の場面ではウルウルっときた。案外心配されてるのは芳雄のほうだったのだ。
息子との確執もこの年代ではないほうがおかしいと言うものであろう。
奥さんが海外旅行に行きたいと言うくだりもよかったなぁ。奥さん頑張れというかんじでした。
『総務は女房』
これも面白かった。特に、奥さん。『ダンス』のときよりももっと奥さんがパワーアップ。もっと言うたれ!!!と、拍手喝采してしまったよ。
『ボス』
ここまで来てちょっと中だるみの感がある一話でした。展開もちょっと間延びしていたような。でも、山崎まさよしに入れ揚げる奥さんの気持ちは良く分かる。ライブはダンナなんかと行きたくないよねぇ(笑)
『パティオ』
自分の親の高齢化と照らし合わせて胸に迫るものがある作品。
妻に先立たれた父親を訪ねるシーンは泣けた。寺の坊さんと奥さんのバトル?も面白かった(笑)
翔ままにお借りしました。ありがとうございました♪





これ、面白かったですよね。
私も「ボス」はあんまり・・・だったけど、
自分のレビューを見たら「ダンス」が一番好きだったとかいてて(もう忘れてる・・・「明日の記憶」、私も目前)、あ〜、そうそう、そんな話だったわ〜と思い返しました。
おっさんもがんばってるんよね、と思わされて、
エールを送りたくなる作品でした。
奥田さんはやっぱりユーモア系がノリとテンポが良くて好きです。
2006/06/01(木) 17:26:04 | foo │ URL | [編集]