2015'10.22
紙の月 DVD スタンダード・エディション | |
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映画版「紙の月」を見ました。
原作が大好きな私には、映画版は少し物足りなかったです。
原作感想
映画単品としてなら、ひょっとして面白いのかもしれないんだけど(評判も良いですしね)、やっぱり、原作を知っているとどうしても、比較してしまいます。
やっぱりあの作品を2時間弱にまとめるって言うのが、最大の難点ですよね。
その割にはけっこう頑張ってたとは思うのですが(ナニサマ!!)(^-^;
その点、NHKのドラマはすごく良かったんです。
小説と同じくらい、それ以上に気に入ったのでした。
ま、5回連続ドラマで、尺もそれなりにありましたし。
原作では、主人公梨花や光太のほかに、お金に翻弄されるキャラクターが何人も登場して、「お金」について、「お金に振り回される人間」について、辛辣に描いてあってそれもまた一興でした。
ドラマ版では原作に忠実に、主人公の友達も登場し、それぞれのドラマを繰り広げていて、その部分も見応えがありました。
映画版では、梨花の友人関係はばっさりとカットされています。
しかし、映画版独自の、小林聡美さん演じる銀行員が、その穴埋めをするかの如く存在感を示していて、よかったんです。
終盤の主人公とのやりとりなどは、すごく印象的です。
大島優子さんもなかなかいい味を出していました。
映画版とドラマ版で決定的に違って、私が個人的にドラマのほうが良かったなぁと思うのは、夫との関係です。
映画版では短い尺の中で、腕時計のエピソードなどで端的に夫の人柄(?)を表現してて、お見事ではありました。
でも、ドラマのほうが「嫌な奴」度が高かったです。
映画は田辺誠一さんで、イケメンだったし(それは違うけど)。
夫がそこまで嫌な奴に思えないと、光太との関係が安易な感じに思えてしまいます。
いろいろ比較するのはあらさがしをしているようなもので、映画を一つの作品と楽しむべきなのは分かってるんですが、やっぱりどうしても、ドラマや原作と比較してしまうのです。
原作ものの映像化を見るのは、見る方にも「技術」が要求されるなぁと、つくづく思いました。
恋人の光太役、池松壮亮くんは「半分の月がのぼる空」でも好演していました。
(っていうか、それしか記憶にない(^-^;)
「半分の・・」は、最近起きた事件で有名になりましたが・・・。
こちらも原作あり、アニメ作品あり、です。
原作未読、アニメも見てない、だからか、こちらの映画はとっても良かったのです。
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2015/10/30(金) 17:54:53 | - │ | [編集]