【映】とらわれて夏

とらわれて夏 [DVD]
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ジャケットとタイトルから分かるように、脱獄犯が母と息子のふたり暮らしの家に押し入り(正確には違うのですが)、数日暮らすうちに、母親のほうと恋仲になる・・と言う物語です。
それだけと言ってしまえばそれだけなんですが、息子の目線で物語が進むため、新鮮です。
子どもの不安感や、大人たちに対する感情など、とてもよく伝わってきて、ドラマティックな内容で、でも、展開としては地味なのですが(どっちやねん!)見ていて飽きませんでした。
うつ病っぽい母親を、ケイト・ウィンスレットが演じていて、雰囲気が出ていました。

★★★★

以下ネタバレです!!









ヘンリー少年は、離婚した母親と一緒に暮らしています。
精神的に不安定な母親を、父親は支えきれずに離婚したようです。
母を支えるのは自分だと、幼心に覚悟しているヘンリーがいじらしいんです。
でも、どうしても、父の役割はできない自分に歯がゆさも感じています。
そこにやってきた脱獄犯のフランク。
脱獄犯と言う響きのおどろしい感じとはまるで違う、フランクは意外にも紳士的で優しく、そして何よりも頼りがいのある「大人の男」でした。
ヘンリーは父親不在の家庭で、きっと心細かったと思う。そこにフランクと言う頼れる男がやってきた。
その安心感や、だけど、フランクが殺人者だと言う恐れ、何よりも彼に傾倒していく母親を見て、平坦な心ではいられません。そんあヘンリーの気持ちが全編溢れます。
母親にもフランクが必要であると、理解はできても、母に「女」を見たくはない・・・と言うかかなり複雑な感。なによりも自分が捨てられるかもしれないと言う不安に苛まれてしまうのです。
(そういう風にけしかける存在もあったために。その「彼女」が面白いです。子どもなのに世間を知り尽くしているような、斜に構えた蓮っ葉さ、あんな女子に理屈をこねられたら誰だって納得してしまいますよ!)
フランクと母親が徐々に恋人っぽくなっていくんだけど、その辺の描写はヘンリー目線で描いてあるため、ぼかされた感じです。恋愛映画って言う感じは前面には出てません。
ふたりは逃避行を決意します。もちろんヘンリーも連れて。
結局、「脱出」直前にフランクは刑務所に逆戻りしてしまう羽目に陥るんだけど、(誰が通報したのか不明)二人は連絡不通の長い年月を経てなお、愛情を保っていて、やがて大人になったヘンリーのもとへ、フランクから手紙が来るのです。
大人になったヘンリーは、母の住まいを教えます。
子ども時代とは違う素直な気持ち、二人を祝福する気持ちで。
母は、あの家にいます、と。



唯一納得できないのは、フランクが脱獄しようとしたことですね。
この性格なら、自分の罪をきっちり清算しようと思うのではないかな?
男らしい人なのでね。
でも、心に残る物語でした。
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21:42 : [映画タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(0)

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