雨鱒の川/川上健一

4087482111雨鱒の川
川上 健一
集英社 1994-09

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4087727548雨鱒の川
川上 健一
集英社 1990-08

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くままにお借りした「雨鱒の川」を読みました。
川上さんの名前はよく聞くのだけど、読むのは初めて。すがすがしいイメージでしたがこの小説もすがすがしかった。

悲劇と言うわけではないのだけど、これは川上版「フランダースの犬」って感じです。のどかな田舎で母親と二人暮し。貧乏だけど、絵を書くことに関しては天才的な才能を持っている心平。唯一の友だちは小百合と言う聾唖の少女。小百合は誰の言うことも聞こえないし、また小百合の言うことを誰も理解できないのだけどただ一人心平だけは、小百合の言葉を解する。それぐらい二人の結びつきは強いのだ。
やがて二人は成長するが、いつまでも子どものままでいたい2人にとって難問が持ち上がってくるのだった。

+++

子供時代のことを描いた第一部。それから10年後を描いた第2部。とっても優しい気持ちが根底に流れる作品です。
第一部では病弱な母親を思う心平に泣かされるし、第2部では年をとって弱ってしまった小百合の祖母への優しさや思いやりにぐっときます。
優しいだけじゃダメなんだよ。と言いたいところも多々ありましたが、あまりにも浮世離れした心平の性格に、文句を言う気も失せてしまうというところ(笑)
でも、ふたりの行く末に決して幸せが見えてこないのが寂しい。
物語は決して不幸な終り方をしているわけじゃない、それどころか希望のうちに終えているのだけど、どうしても「フランダースの犬」のような結末につながってしまう気がするのです。生活力がなさ過ぎるからね…。でも、それでもネロとパトラッシュのように2人は微笑んで天に召されていくきはするけど…。
というか、そこまで想像するのが間違ってるかな~~~(笑)

それにしても、この文庫の表紙。ふんどしですよ。ふんどし。
小説ではちゃんと「パンツ」はいてますよ。ええ、わたし確かめましたとも。「パンツ」でした。
でも、ドラム缶に井戸水を運んでマキでお湯を沸かしたお風呂に入っています。

それと、見間違いでなければ、単行本のほうはユーズドで11800円とか…。見間違いじゃなければ…。すごいことですね。
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22:11 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(4)
これ、映画にもなっていて、主人公を玉木君が演じています。これも爽やかに仕上がっていて、彼の描いた鱒の絵が、又、圧巻でした。この絵を見るだけでも、一見の価値があります。

2006/05/26(金) 23:01:01 | くまま │ URL | [編集]

玉木君、いいですねー。すきすき。絵も見てみた-い♪
相手が玉木君だったら将来に展望がなくても、ついていく!!(笑)
映画になってると言うのを知らなかったんですけど。
結構いろんな作品が映画になってるので、びっくりします。
探すほうも、目の付け所がいいですね~。

2006/05/28(日) 14:41:25 | short │ URL | [編集]

ショートさん、こんにちは♪
玉木君だけじゃなく、綾瀬はるかちゃんも出てるんだ。
多分、新しい文庫本では玉木君とはるかちゃんの2人の写真が表紙のはずです。

あと、若いと思うんだけど、中谷美紀ちゃんが幼少期の母親役で出てます。

中谷さんといえば『嫌われ松子の一生』に主演してますね。
最近続編も出版されました。
読んでみようかどうか迷っております。

またチャット、お誘いいたしますね(笑)

2006/05/30(火) 13:43:08 | トラキチ │ URL | [編集]

いらっしゃいませ♪
トラちゃんの興味あるのは、玉木くんじゃなく綾瀬はるかちゃんですよね。もちろん(笑)
中谷さんがお母さん…
彼女、気が強そうだけど、物語の母親も案外体は弱いけど気が強いタイプだったのかも知れませんね…!
トラちゃんは映画見たんですか?

嫌われ松子、bonさんの感想を読んでみてみたくなりました。
原作よりもおもしろそう!
「OUT」も原作よりも映画が面白かったけどあんな感じでしょうかね。

え?続編???
どんな感じなんでしょうか。
トラちゃんが読んで面白かったらわたしも、読むかも(笑)

チャットまた誘ってくださいね。
ありがとうございます♪

2006/05/31(水) 16:26:18 | short │ URL | [編集]

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