【映】トガニ 幼き瞳の告発

トガニ 幼き瞳の告発 (オリジナル・バージョン) [DVD]
トガニ 幼き瞳の告発 (オリジナル・バージョン) [DVD]
ポニーキャニオン 2013-03-02
売り上げランキング : 34112


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



実際の出来事を映画化したものだそうです。
その出来事とは、耳の聞こえない施設の中で起きた、教職員による児童への性的虐待事件。
聞くのもおぞましいのに、映画化で、視覚的にもおぞましいです。
(演じた子どもたちは大丈夫だったのかしら)


コンユ演じる美術講師は、知人教授のコネによって、この学校に赴任します。
しかし、あるときそこで繰り広げられるおぞましい虐待の事実を知ります。
その地で知り合った人権センターの幹事とともに、事件を世に告発すると言う物語です。

ちょっと優柔不断っぽいんですよね。コンユ。(優しそうとも言う)
だからひょっとして懐柔されちゃうんじゃないかとか、いざとなったらしり込みするんじゃないかとか、ちょっとハラハラしながら見ました。
いっしょに行動する人権センターのソ・ユジン。
このひと、つい先ごろ見たばかりの「ロマンスが必要2」のヨルメ役のチョン・ユミさんです。
最初はちょっと分かりませんでした。
コン・ユと違ってブレた感じが一切ない、正義漢です。

映画は、虐待の場面と、コンユたちが裁判に持ち込むまでの奮闘と、裁判の様子が描かれます。
子どもたちは口が利けない、耳も聞こえない。
だからこそ、虐待されてしまう。
告発のすべもないか弱い子どもたちを狙った、あまりにも卑劣な犯罪。
許しがたく憎しみに駆られます。

ところが裁判の結末は目を疑うものだったのです。。
教職員たちは地元の名士なんですね。。だから。。。
有罪と確定しても、罪が軽い。
信じられないです。

コンユ演じる美術教師は、地元に幼いわが娘と、老いた母親を残して当地に赴任しています。
母親は、息子がそんな裁判に関わる(告発側)ことが、許せないんです。
息子が正義のために立ち上がれば、普通は親として誇らしいものでは?
でも、母親にはなにもかも承知の上で、「長いものには巻かれるのが是」と。。。
驚くけれど、案外人の本質はこの母親のようなものなのかも。
私だって当事者だとすれば、どういう行動をとったやら・・・。

ウィキペディアによると、

この映画では、暴行を行った教員らに対する判決があまりにも軽かったことや社会の関心があまりにも低かったこと、実刑を逃れた関係者がそのまま学校に復帰したことを描いている[2]。この事件を書いた原作を読んだコン・ユが自ら映画化して出演したいと申し出て活動を行い映画化され、映画公開後に韓国国内で関係者に対する非難の声や再捜査を求める声、同様の事件に対する厳罰を求める声が上がった[2]。この聾学校は事件後も生徒を受け入れていたが光州広域市教育庁は廃校を決定した[2]。映画の影響を受けて韓国政府は障害者の女性への虐待に対する罰則の厳罰化や、障害者や13歳未満への虐待に対する控訴時効の撤廃を定めた『トガニ法』を制定した。




コンユは熱演だけじゃなく、トガニ法制定の立役者と言うことでしょうか。
立派です。
いっきに好感度がアップしました!

映画は決してすっきり終わっているわけではありません。
それどころか、もやもやの中で終幕を迎えます。
その「投げっぱなし」感が却って映画をリアルにしています。
無力感が伝わり、コンユといっしょに泣いてしまいます。

実際のコンユは映画の無力とは違ったのですね。
尊敬します。

同じようなタイプの映画に「闇の子どもたち」があるけど、私にはこちらのほうがずっと心に響きました。
スポンサーサイト
13:14 : [映画タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(0)

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL