【映】ランズエンド -闇の孤島-

ランズエンド -闇の孤島- [DVD]
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こちらは、オススメしていいものかどうか迷うような作品です。
私はポール・ベタニーが好きなので、アンテナに引っかかって見てみたんだけど、なんというか、重苦しくって、胃が痛くなるような展開の映画ですことよ。
しかし、目が離せず、ぐいぐいと惹き付けられました。個人的には印象に残る作品で、好みかどうかといわれたら、好みです!でも一般的にはどうなの?と思います。
なんせ本当に暗い。重い。物悲しいのです。


主人公はポールベタニー。刑事(ジョー)です。なんと、弟クリシーとコンビを組んでる。兄弟で?と思ったけど・・。そういうこともあるんですね。
ついでに、父親も同じ所轄の刑事だったらしい。刑事だらけの血筋なのですね。
今は認知症で引退して、独身である弟と二人で暮らしています。
あるとき、残酷な少女殺人事件が起きる。
ジョーは前科からビューリーという性犯罪者に目をつけるのですが。。。。。

殺されたのが、まだ15歳の少女で、しかも12箇所も刺された血まみれの死体で見つかるという残忍さ。父親は認知症。家族とはいまいち潤滑に行ってなさそう。ということで、何もかも鬱蒼とした感じです。
そこに、この舞台となる地方の「島」と呼ばれてるところがあるんだけど、満ち潮のときだけ、島になるところで、引き潮だと歩いて渡れるみたい。
風景がものすごく荒涼として、寒そうで、物寂しい。
明るい映画ではないにしても、暗すぎるです。私はこういうの、好きだけど。

ビューリーは犯人なのか?
それは案外早くに判明します。

そして、結末は・・・泣かずにいられませんでした。




以下ネタバレ














ビューリーを連れ出して、「島」に行くジョーとクリシー。
常々父親が言ってきたのです。島で犯人を脅しては自白させてきたと。
この兄弟はそれに倣い、ビューリーに自白を迫ったのです。
最初は否定していたビューリーだけど、殺された少女の死体に、ある「印」があり、警察関係のほかには犯人しか知らないと思われる、その「印」のことを口に出したため、ビューリーが犯人だと思い込んだジョーは、怒りに身を任せてビューリーをシャベルで叩いて殺してしまう。
いくら犯人でも殺しちゃったら駄目でしょ。。。
証拠を隠滅しようと、洋服を燃やしたり、気の弱そうな弟に口止めしたり。。。
でも、いくら隠しても神様は知ってる、自分の心は誤魔化せない・・と、罪の意識に苛まれます。
このあたりが、見てて非情にツライ。
心情としては、兄弟がそれを隠し通して、このまま平穏に刑事人生を全うして欲しいと思ったり、あるいは、ちゃんと自首して罪を贖って欲しいと思ったり・・・でも、兄弟が刑務所に行ったらお父さんはどうなるの・・みたいな。見てるこっちも葛藤です。
ビューリーが真犯人なら。。彼らがやったことが正当化される?(私はそうは思わないけど、でも、ある種の「理由」にはなるかもね)
しかも、だんだんと、ビューリーが犯人じゃないという方向にコトが進んでいく。
ビューリーが口に出した「印」のことは、実はクリシーがジョーの見てないところでビューリーに言っていたのです。だからそれを口に出した。
おまけに、ビューリーが行方不明だとその母も訴えるし、また、ビューリーを連れ出す二人の姿を見ていた目撃者も現れるわで・・・どうしたらいいのーーーって言う感じで見てました。
ほんと、胃が痛くなる展開でした。
結局真犯人は他にいたわけで・・。
このあとの、この兄弟の苦悩がものすごくて、それが伝わってきて苦しい苦しい!
家族がいるし、つかまるわけにも行かず・・。
証拠を隠滅して逃れようとするんだけど。。
ジョーは自分が殺したビューリーと対話しています。そのときのビューリーがまた温和で知的な感じ。自分を殺したジョーにも優しい。もちろん、ジョーが作り出した幻想のビューリーなんだけど。。
でも、ジョーが深く深く後悔しているのが分かって、余計にツライ。
何もかも分かってきた同僚のロバートがまたいいのです。
彼も、刑事としての本分と、友情との間で揺れただろうと思います。

最後は、父親が「自分がやった」と出頭して、父親に罪はかぶせられないと、ジョーが自白。
涙涙です。。。
息子を思う父親の愛情と、父親を思い、そして自らの罪に苛まれるジョーの気持ち。

最後は、島に歩いてわたるジョーの姿。
コートのボタンを外してる。
父親は兄弟が子供のころに、脅すために「ボタンを外すと風にあおられて海に落ちる」と言ってたという。
きっとジョーはボタンを外して、海に落ちて消えてしまいたかったんだと思う(引き潮だったけど)。




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