【本】ようこそ、わが家へ/池井戸潤

4094088431ようこそ、わが家へ (小学館文庫)
池井戸 潤
小学館 2013-07-05

by G-Tools



内容(「BOOK」データベースより)
真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに、車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから窮地へと追い込まれていく。直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編。

【感想】
面白かった!
最初読み始めのトラブルのシーンは、いつもの池井戸作品と言うよりも、奥田英朗か山本甲士か・・って言う感じがしたんだけど、家庭内のことだけではなく、全然違う会社のトラブルも絡めてあり、やっぱり池井戸作品だ!と思った。
ふたつの「事件」というかトラブルは全然違って、つながりがないのだけど、それがちぐはぐな感じがしない。
実際主人公も、会社から帰る電車に乗れば、悩みが自然とシフトするのだ。
テレビでは著者作品原作ドラマ「半沢直樹」が大人気だけど、こちらはあんなふうに「強い」男じゃなく、すごく平凡でどっちかと言うと気が弱いタイプの主人公で、世の中の大半の人間は、半沢直樹よりもこの倉田太一に共感を覚えるのじゃないだろうか?
そんな倉田が、家族を守るため、そして己の正義を貫くために頑張る姿に、清々しい爽快感を覚えるのだと思う。誰もが社会の中では、彼と同じ「名も無きひとりの人間」なのだから。
気が弱くても、マジメな主人公。マジメって、ある意味強さの元だな・・と思う。
ただひたすら爽快なだけではない、ほんの少しほろ苦さを含んだラストも良かった。
オススメ。
またドラマになるのかな(笑)

スポンサーサイト
13:54 : [本・タイトル]や行トラックバック(0)  コメント(0)

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL