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【映】ソハの地下水道

B00B4JTEJOソハの地下水道 [DVD]
東宝 2013-04-19

by G-Tools



これがもう、すごく陰鬱な映画だった。感動的ではあったけれど。
ウィキペディアにはこう書いてある。「ナチス支配下のポーランドの地下水道に住むソハが、逃げ出してきたユダヤ人達と出会い、かくまう。」と。
それだけのストーリーだ。
でも、押して知る。「それだけではない」。
隠れ家で暮らすユダヤ人、というと、もちろん「アンネの日記」を思い出す。

ソハは善人ではない。下水道業者として働く一方、空き巣などの泥棒をして生計を立てている。
そんなソハが偶然にもユダヤ人たちをかくまうきっかけは、お金だ。
かくまう事で、相手から謝礼を取っていたのだ。
最初のきっかけはそうだったかもしれない。でも、だんだんとソハの心情は変わっていく。


印象的だったのは、なんといっても、下水で暮らすことの過酷さ。
書くのもはばかられるが、下水、汚水が流れる真横で生活をする。
それがイヤで強制収容所を選んだ人間もいるほど、それほどに極悪な環境だ。
強制収容所がマシだとは思えないけれど、それでも、想像したくないぐらい劣悪で、見ていても思わず喉からせりあがるものがあるような気がしたほど。
その中で、いつか見つかるんじゃないかという緊張感がハンパなく、見ている間中背筋が凍る気持ちだった。

アンネの隠れ家のほうが何倍もマシだと思う。比べるのも間違っていると思うけど。

どうして彼らがそんなところで暮らさねばならないのか。。
そして、彼らも決して「美しい心根」の人間でもなく、ソハのことを利用するし、また思うようにならないときはなじったりして、感謝の気持ちはなかったり、あるいは、不倫や性欲が健在のシーンもあり、ソハにしろ、ユダヤの人たちにしろ、とても人間くさい。

ソハの奥さんは「観衆」としては、ユダヤ人たちに同情しているんだけど、「当事者」になるととたんに忌み嫌う。自分に降りかかる火の粉は避けたいと思う。でも、誰でもそうなんだと思う。

ソハは逆に、最初はユダヤ人なんか大嫌い。でも、必死でかくまううちに本気で友情というか人間として尊重し始める。心境の変化がたくみに描かれていた。仕事仲間の死、出産・・・。
最初は嫌なやつだったソハ。
最後は「よくやってくれた」という感謝の気持ちがわいてしまう。

この人物は実在の人物らしい。数年後に事故で亡くなったんだとか。ユダヤ人をかくまった天罰だとも言われたと、エンドロールで書いてあった。
6千人のひとが、ユダヤ人を救ったと表彰されたそうだ。もちろんソハも含めて。
6千人も勇気のある人がいたんだなと思うと、頭が下がる。簡単な言い方しか出来なくて歯がゆいけれど。

★★★★
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