【映】さあ帰ろう、ペダルをこいで

B00B5R8T6Yさあ帰ろう、ペダルをこいで [DVD]
エスピーオー 2013-04-02

by G-Tools


いい映画でした。
ジャケットの雰囲気から見て、もっとほのぼのとした映画かなと思ってたけど、結構ヘヴィなストーリーで。
でも、家族間の愛情がしみじみと描かれていて、地味だけど心に響くドラマでした。
主人公たちはドイツ在住なのだけど、祖父母はブルガリアにいて、アレックス家族ももとはブルガリアで、祖父母と一緒に暮らしていたのだ。でも、それがなぜ離れ離れに住んでいるのか。。
そして、何がこの青年の身の上に起きたのか。
本人がなくした記憶を取り戻すように、観衆も徐々に彼らの「真実」に触れていくと、そこには意外な過去があったことが明らかになる。
ブルガリアといえば、私には「琴欧州」と「ヨーグルト」しか思い浮かばず・・(^_^;)。
近年まで共産主義国家だということも知らなかった。東欧革命前後のヨーロッパの雰囲気も垣間見え、イタリアの難民収容所での出来事も含め、まったく知らないことだったので興味深い映画だった。
また祖父はバックギャモンの名手である。名前だけは聞いたことがあるけれど、ルールもなにも、全然良く分からないゲームだった。西洋ではとてもポピュラーなゲームだとか。
祖父とこのゲームが映画の中でとても重要な位置を占めていた。







アレックスは両親とクルマでどこかに行く途中に事故に合い、両親がその事故で命を落としてしまう。
そして、アレックス自身、以前の記憶がぜんぜんない、記憶喪失になってしまった。
ブルガリアにいる祖父が現地ドイツに駆けつけるが、その祖父のことも思い出せないアレックス。
祖父はアレックスと一緒にブルガリアへ帰ろうとする。
その「足」は「タンデムバイク」だった。

なんで自転車?しかも、自転車2台じゃなくて、なんで二人乗り?と、可笑しかった。
でも、このおじいさんがカッコいいのだ!!
おじいさんなのに自転車がとても似合っていて、しかも長距離なんてすごい体力だし、若々しい。みんなこんなおじいさんなら自慢すると思う(笑)。ゲームも強いし!
でも、何よりも家族への愛情が深いところが、いい。
普通はこんな風に孫に全力で付き合ってくれるようなおじいちゃんはいないと思う。そこがすごい。
アレックスはおじいさんを最初は敬遠しているけど(記憶喪失の孫から見たらうっとおしいとは思う)、旅の間にふたりの距離は縮まっていく。
その過程が丁寧に描かれていて、じんわりとさせられた。
記憶を取り戻したのは、難民キャンプを訪れたとき。当時いっしょに暮らした「アメリカ」(だったかなぁ。アメリカに行くつもりだった男の人)がそこにまだいたりして、切なさを倍増した。

さいころ。
人生は逆転可能。
そんなことを教えてくれるおじいちゃん。最高だと思った。


★★★★







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