スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- : スポンサー広告:  トラックバック(-)  コメント(-)

【本】シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官/川瀬七緒

4062182866シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官
川瀬 七緒
講談社 2013-04-19

by G-Tools


法医昆虫学捜査官シリーズの第2弾。
第一弾の「147ヘルツの警鐘」の感想はこちらに。

今回第2弾の本書を読み、第1弾の感想を読み返したら、結構かぶっていて笑ってしまった(^_^;)。
虫トリビア、知的好奇心、昆虫博士の赤堀の変人っぷり、だけど、虫への愛情と尊敬、あるいは岩楯刑事との連携。しかも、前作でタッグを組んだ刑事、鰐川についても「次作も読みたい」なんて書いてて。でも、今回コンビを組んだのは若くてイケメンの月縞刑事で、次回作もぜひとも月縞とコンビを・・なんて思ってしまっている自分にあきれてしまう(^_^;)。
でも今作も間違いなく面白かった。
ただ、斬新さに対する驚きはなく慣れてしまっているので、その点すこし高揚感がないのが残念。シリーズもののサガと言えるのかもしれないですね。

今回は、コンテナハウスの中殺人遺体が見つかり、前回同様いろんな虫の餌食となっている。
赤堀の助言を得て、犯人像に近づいていく・・という、お決まりのパターンだ。
今回活躍した虫は蟻とトンボ。だから、前回のウジほどの気色悪さがなかった。残念と言うべきか、ホッとしたと言うべきなのか(^_^;)
でも、蟻は巣の中にゴミ箱を作っていて、そのゴミを見て殺人の過程に肉薄していくんだけど、相変わらず赤堀の姿勢には驚かされるし、あきれるというか感心すると言うか。
でも、たとえばリンカーンライムシリーズも、本当に細かなチリあくたから、いろんなことを解析して真相に近づくけれど、それに似たワクワク感がある。




以下ネタバレ









蟻の巣には「ゴミ箱」があるらしい。
赤堀はそこから、ある虫の脱皮の皮を見つける。それはハッチョウトンボという大変希少なトンボの抜け殻だ。しかも、雌雄同体の珍しいもので、希少の中でもさらに希少、全国で2箇所でしか確認されてないと言うもの。
同時に、死体についていた、これまた今では珍しい天然のサギ草の種、その二つのヒントから、福島県のとある限界集落へ辿り着く。
そこでは限界集落の苦肉の策として、都会からの移住者を受け入れていた。薮木は関節球体人形作家で、この村に越して暮らしている。その村には「氷雪花」と言う「いけにえ伝説」があるのを知る。
絶滅しそうなはかないトンボ、いけにえ伝説、なんだかとても神秘的な雰囲気がある。それが無残な遺体と、どう関わってくるのか。ものすごく興味を引かれた。




さらにネタバレ 結末です








「氷雪花」の顛末の末裔の瑞樹は、心臓移植のレシピエントだった。
心臓移植にはコーディネーターがおり、その裁量で移植の順番などが変わる?それがお金がらみで・・となると、大きな社会問題となる。
個人的には、たとえ、自分の子どもが移植の順番を狂わされて死んだとしても、もちろん、その相手を恨みはするだろうけれど、全員が同じように殺意まで抱くだろうか。恨んだからといって必ずしも全員が殺意を抱くだろうか。今回はその殺意に大小があったと言う設定だけど、それでもみんながそこまで同じ行動をするということが、少し出来すぎな気がした。
あと、最後の死体。誰かと思えば・・・。
前回、「147ヘルツ」で私は、最後に拓巳が死んでしまったことが悲しくて、生きさせてやって欲しかったと思った。だから今回はホッとした・・と言うべきなんだろうけど、おそらく薮木たちには拓巳ほど、思い入れがなかったから、ホッとした感がイマイチなかった(^_^;)(なんという薄情で冷酷な私!いやいや、もしも最悪の事態になっていたら「なぜそんな結末に!!」と憤慨したのかもしれない。結構イイヤツだからね。ってどっちやねん。我侭な心理ですね。。。)。



それでもやっぱり上手く社会問題を取り入れつつのミステリーとなっていて、虫以外でも楽しめた。
それと、妻とうまく行っていない岩楯刑事。赤堀との間にほのかな愛情が生まれようとしているのが垣間見える。不倫はきらいなので、ぜひとも奥さんとのことを決着つけて、それからちゃんとしたラブロマンスに発展してもらいたい。萌えてみたい(笑)。

ただ岩楯刑事はチンピラとかに威圧的すぎるところが少しNG。
「24時間寝かさないぞ」みたな・・。それで冤罪が出来上がる場合もあるので、いくらチンピラとはいえそのやり方はないと思う場面が少々あり。
世間にはドラマ化を狙う作品が多いんじゃないかと思うけど、こちらは100%映像化有り得ない(多分)。
そのチャレンジ精神がまた好ましい。次も楽しみにしています!
刑事は同じコンビがいいなと思ったけど、鰐川刑事もよかったし、また新しい人を登場させてくれてもいいと思う。 とにかく待ち遠しいシリーズになった。

スポンサーサイト
11:37 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。