【映】ドリームハウス

B00B17I0JEドリームハウス [DVD]
Happinet(SB)(D) 2013-04-02

by G-Tools


切ないホラー・・と言うようなコメントに惹かれて鑑賞。
一つ前の記事「キャビン」の感想にも通じるんだけど、「何系?」と思う作品だった。いろんな要素が加わっていて、翻弄されてしまったけれど、私はとても良かったと思う。

主人公のウィルは仕事人間だったが、家族と一緒にいる時間を増やすために、思い切って脱サラし作家になった。
郊外の一軒家を買い取り、引越し、第二の人生をスタートさせたウィルと妻、二人の幼い娘たち。
しかしその家では奇妙なことが次々と起こる。なんとなしに空々しい隣近所、夜中に地下室で騒ぐものたち。
そして、数年前に凄惨な事件の現場となっていたことが分かるのだった。


主演がダニエル・グレイクで、危険が迫った感じの場面でも、安心感がハンパなかった(^_^;)
それは置いておいて・・。
本来の映画ならここでラスト、これがオチ、という山場がちょうど中盤にやってくる。
この映画の面白さは、そのあとの展開だろう。
伏線を回収しつつ、徐々に真実を明らかにして、意外で切ないラストへ。。。
泣けた。


以下ネタバレ



ウィルが買い取った家で、5年前に起きた事件とは、夫ピーター・ウォードが妻子を惨殺したというのもだった。
でも、実はウィルこそがそのピーターだったのだ。
ん?殺したとしたら、では、今一緒にいるこよなく愛する妻と二人の娘は誰?
実は彼女たちは、ウィルの妄想の産物。3人とも死んでしまっているのだから。
それとともに、これまでの何もかもが妄想だったと分かる。
彼は「会社」を辞めたのではなく、「精神病院」に入っていて、そこを退院したのだった。
そして朽ち果てた我が家でひとり暮らしているのだ。妻も子もいない。すべて妄想なのだ。。。
でも、単なる妄想とは思えない。ウィルにとっては「見える」のだ。そこに存在するのだ。おそらくユーレイとして。

普通ならこれが「オチ」になると思う。
「実は殺人犯は自分だったのだ!!」「衝撃!!」でエンドロール・・みたいな。

でも、それならウィルはいったいなぜこの3人を殺したのか?こんなにも愛しているのに。。。
と言うのが、後半部分で明らかになる。
ユーレイもの(ホラー要素)は私はイマイチ好きではなくて、今回も私に限らず、ユーレイだからといって怖くはない。
でも、ウィルが真実に迫る(サスペンス要素)部分は、謎が徐々に解けていくことの驚きに見ごたえがあった。なぜ精神病院に入ったか、と言うと、妻に拳銃で頭を撃たれたから脳にダメージを負ったんだろうと思うし、あれやこれやがストンストンと腑に落ちていった。
自分を怖がっているのだと思っていたが、実は仲良しだったために、心配していた隣の母娘の気持ちにも感動させられた。
真犯人うんぬんも良かったんだけど、やっぱりなんと言っても、ウィルが燃え盛る家の中に駆け戻るところから泣けて泣けて止まらなかった。妻と娘たちといっしょにいたいというウィルに、妻は「分かってる。でも行って」と言う。どうするのかなと思ってたけど、ウィルは生きることを選んだ。
火の中から生還したウィルに、消防隊員が「誰かまだいるのか」と言うと「いない」と答える。妄想をまだ信じているのかと思いきや、ちゃんと分かってるんだな・・と、別れを言いたかったのだなと思うと切なくて哀しくて泣けた。
音楽もまた美しくて涙を誘った。

ウィルが街を歩いている。書店にあるのは、ベストセラーの「ドリームハウス」。著者はピーター・ウォードだ。。彼は、彼に生きて欲しいと願った妻の思いを抱いて、生きているんだなと、生きていくんだなと思う。

★★★★
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