【本】北斗/石田衣良

4087714640北斗 ある殺人者の回心
石田 衣良
集英社 2012-10-26

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内容(「BOOK」データベースより)
幼少時から両親に激しい暴力を受けて育った端爪北斗。誰にも愛されず、誰も愛せない彼は、父が病死した高校一年生の時、母に暴力を振るってしまう。児童福祉司の勧めで里親の近藤綾子と暮らし始め、北斗は初めて心身ともに安定した日々を過ごし、大学入学を果たすものの、綾子が末期癌であることが判明、綾子の里子の一人である明日実とともに懸命な看病を続ける。治癒への望みを託し、癌の治療に効くという高額な飲料水を購入していたが、医学的根拠のない詐欺であったことがわかり、綾子は失意のうちに亡くなる。飲料水の開発者への復讐を決意しそのオフィスへ向かった北斗は、開発者ではなく女性スタッフ二人を殺めてしまう。逮捕され極刑を望む北斗に、明日実は生きてほしいと涙ながらに訴えるが、北斗の心は冷え切ったままだった。事件から一年、ついに裁判が開廷する―。


感想
私の場合前半読むのが辛いと言うよりも小説として面白みを感じなかった。でも後半、裁判の部分は一転、とても読み応えを感じた。事件や人生を振り返る主人公の心理描写に圧倒された。犯した罪を償うと言うこと、反省し後悔する、改悛と言うこと、それが本当はどういうことかと考えさせられた。
死刑でいいんだと言う主人公の内面を深く深く追求する。もちろん、殺人は許されない。でも・・・。
ノンフィクションで、いろいろと殺人犯の物語を読んできたけ。ノンフィクションのほうがリアルだし重々しいと思っていた。けれどこちらは、フィクションだからこそ、ここまで殺人犯の心情を描けたと思う。
「小説」の大きな力を感じた。
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