【本】一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ/遠野なぎこ

一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ
一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ遠野 なぎこ

ブックマン社 2013-03-26
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タレント本というのは基本的には読まないけれど(百恵ちゃんの「蒼い時」とかは読んだけど)この本は、去年読んだ毒母シリーズと言うかなんというか、田房栄子著「母がしんどい」や小川雅代著「ポイズン・ママ」からの流れで読みたいと思った。
今まではたとえ「とんでもない親」に育てられて、その影響で苦しんでいるとしても、なかなか前面に出せないところがあったと思うけれど、近年、それを公に口に出すことが是となってきてる。
前記の2冊もとても衝撃を受けた。
そして、今回もまた、やっぱり衝撃を受けた。
遠野なぎこさんというと、(私はドラマをあまり見ないので出演作品を見たことがない)スピード離婚で有名になった人、と言うイメージがあった。
バラエティで赤裸々に男性関係を公言し、それも話題になっていたそうだ。
そういう人にはついつい表面だけを見て嫌悪感を抱いてしまうのが私。
タレントなんてそんなものなのかな~なんて思ってしまう。
でも、本を読むと、彼女のいかにも苦しかった半生がつづられていて、愕然としてしまう。
例によって・・と言う言い方は乱暴だけど、とんでもない親に育てられた人なのだ。
数々と驚くべき母親のエピソードが綴られているが、中でも私が一番印象に残ったのは、(こんなことブログで書いていいのかなと思うけど)自分の恋人のイチモツを写真に撮り彼女に見せ、うっとりと感想を言うくだり、一番の衝撃だった。こんな親がいるの??何と言うえげつなさ。吐き気がしてしまった。
そして、娘に「食べたら吐けば太らない」と教え込み、摂食障害にしてしまうくだりだ。母に「お前は醜い」と教え込まれて、著者は太ることに対する恐怖心が大きくなりすぎたのだ。
それと同時に思い出す、著者は自分を母親の言葉に洗脳されるがごとく「自分は醜い」と思い込み、まともに鏡を見られないというエピソードがあるが、これは田房栄子さんの「母がしんどい」にも同様のことが書かれていた。
母親って、普通は世間の誰が「ぶさいく」と思ったとしても、自分だけはわが子を「可愛い」と言って育てるものではないのかなと思うのだけど。
同時に、思春期に少しぐらい太ったとしても、「健康的だ」などと言って肯定してやるのが親じゃないか??否定した挙句に「吐く」ことを教え込むなんて、尋常じゃない。
・・と言う感じで、とにもかくにも「尋常じゃない」「普通じゃない」母親の姿に呆然とするばかりだった。
著者の恋愛関係は、一般常識(ってそもそもナニ?って話だけど)から見れば「乱れている」。
それも自虐的では?と思うほど赤裸々に書かれていて、確かに「常識的」見地から見れば「常軌」を逸脱していると思う。複数の恋人、BFがいてたちまち肉体関係に落ちるとか、それってどうなの??と思わずにいられないのだけど、著者はそうすることで精神の均衡を保つと言うか、生きるためには彼女には必要なことだったんだろうな、今もかもしれないけど、必要なんだろうな、と思う。
私なんかには想像を絶するし、「わかる気がする」なんて言うのも口幅ったいことだし、だからといってその行為を肯定することも出来ないけれど。
親と言うのは、母と言うのはいったいなんだろう。
私にも、この人の母親のような部分がないと言いきれるのか。こういう本を読むと怖くなる。
それを確認するために、この手の本を読まずにいられないのだろうか。
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21:08 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

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