【本】血の轍/相場秀雄

434402320X血の轍
相場 英雄
幻冬舎 2013-01-25

by G-Tools


元刑事の香川が殺され、真相を追う刑事部の兎沢。しかし、同時に公安の志水も真相を追っていた。
激しくぶつかり合いながら、真相に近づいていく両者。
どちらが先に辿り着くのか。
そして、数年前は同じく刑事部の先輩後輩として、志水は懇切に兎沢の面倒を見て、刑事としてのノウハウを教え込んでいた。この数年間に何があったのか、両者の間の決定的な断裂はどうして出来上がったのか。
兎沢と志水の過去の出来事を徐々に明らかにしつつ、刑事部と公安の亀裂の内幕をあぶりだす。


面白かった~~!!!

とても、重厚で読み応えのある警察小説だった。
公安部が徹底的にヒール扱いなのが気になったが、このとおりだとすれば恐ろしい!
共感目線は完全に刑事部だった。
どうして兎沢がこんな態度の悪い刑事なのか。公安を、志水を憎むのか・・。
実は最初はとっつきにくい小説なのだけど、この二人の過去の確執が徐々に徐々に明らかになるところで、ぐっと鷲づかみにされた。
それと、現在進行の殺人事件の真相・・というよりも、刑事、公安、どちらが先に真相に辿り着くのかという点が、とてもスリリング!刑事部頑張れ~~!!みたいな気持ちでグイグイと読まされる。うまい~。
ふたりの断裂の過程には、また、もうひとつ、隠された真実があり、それもまたある種の真実の上に出来上がっていたと言う・・二重三重に驚かされる設定で、読み終えたときは唸ってしまった。面白かった!!

それと、私がとても気に入ったキャラクターがいた。
物語の核を握る彼ですよ。
ああいうことが出来る人間が、これからの「スーパーマン」だと思う。
常人には出来ないこともやってのけるそのスキルの高さに萌えた!!
彼をまた使ってシリーズ化してもらいたいと思った。

著者の作品は、「震える牛」を読んだけど、こちらも大変読み応えがあったので、他の本も追いかけたいと思う。


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