【映】ラビット・ホール

B006W1IT5Oラビット・ホール [DVD]
角川書店 2012-04-06

by G-Tools


テレビ(スターチャンネル)放映で鑑賞。

4歳の子どもを突然の事故で亡くした夫婦の悲しみを描いた作品。
ただひたすら哀しい。子どもを亡くすとはどんな場合にだって哀しいけれど、それが4歳だったら・・。
まだまだ可愛い盛り、明るい家庭の中でこれから成長を楽しみにして、あれもしてあげよう、これもしてあげたい・・そう思っている矢先に、あっけなく死んでしまったら・・。
そんな風に想像しただけでも、泣けてしまう。
母親も父親も、自分を責めたり、お互いに相手から責められているように感じたり。
あのときこうしていたら、自分さえああしていたら・・・。
考えたところでいまさらどうしようもないことをひたすら思わずにいられない。
前に進めず、とらわれた日々、それはもう地獄のような日々になるだろう。
家のあちこち、そこここに子どもの面影がある。冷蔵庫に貼った絵、ドアに付いた指紋。外に行けば同じ年頃の子どもを見てわが子を思い出さずにいられない。
日々の中で、夫婦はギクシャクし、家族にも当り散らす。
そんな夫婦の日常が、ほんとうにリアルに描かれていて胸を衝かれた。
タイトルのラビットホールというのは、ある少年が書いたコミック。
平行宇宙=パラレルワールドの物語だ。
今この世で自分が不幸だとしても、宇宙のどこかにまったく同じ自分が、そこではとても幸せに暮らしている。
その「想像」に、ほんの少し救われる母親。
何もかも、哀しかった。親の愛を感じた。



ネタばれです↓





















そのコミックを書いた少年は、坊やを轢いてしまったのだ。
自分の可愛い子どもを殺した少年に、母親はどうして近づいたのかな~と思う。
でも、少年は自分がしたことに、とても苦しんでいた。
苦しむさまを見て、母親はどこか「納得」したんじゃないかな。
そうでなければやりきれないものね・・。
でも、楽しそうにブロムに出かける少年の姿を見てしまう。
自分に見せていた「苦しんでいる」姿は、一面であり、他の一面では青春を謳歌してる。
これも一種のパラレルワールド?少年の中にあるパラレルワールド?
ショックを受けてしまう母親が、また痛々しい。

前に進む決意をした夫婦の姿で、最後は終わる。
悲しみを押し隠し、よその子どもを抱いて、楽しげに振舞う姿に泣かされた。
子どもを亡くしたという事実は、夫婦にとって同じ出来事なのに、感じ方はまるで違う。だから悲しみの共有と言うのも簡単じゃない。夫婦でさえそうなのだ。

お互いの思いを受け止めて、それぞれの悲しみを尊重することができたら、夫婦は一緒に前を向いて歩いていけるのかもしれないと感じた。
辛かったけれど、感動的な映画だった。

★★★★



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