【映】ニーチェの馬

B0098F40G8ニーチェの馬 [DVD]
タル・ベーラ
紀伊國屋書店 2012-11-24

by G-Tools



ものすごい映画だった。
そこは嵐のような風が吹きすさび、歩くのもやっと。そんな荒野のあばら家に、父と娘の二人が住んでいる。娘は井戸の水を汲み、父親の着替えを手伝い、馬の世話をする。食事はいつもゆでたジャガイモだ。
そんな生活が、ただ、そんな生活が描かれている。それだけの映画といえばそれだけだ。
この映画を見ていて私は大昔に読んだ長塚節の「土」を思い出した。
戦争とか災害とかの中ではなく、単なる「日常」なのに、それがもう想像を絶する過酷さ。
「こんな人生はイヤだ」と思わずにいられない日々の暮らし。
淡々と、単調な生活が描かれているだけ。それなのに、絶望を感じてしまう、それが似ていたように感じた。
正直言えば面白くない映画だ。単調なので見飽きるし眠気に襲われる。
でも、見終えた後、忘れがたい感慨がある。
10年たっても20年たっても覚えているような気がする。「土」と同じように。
★★★
スポンサーサイト
22:37 : [映画タイトル]な行トラックバック(0)  コメント(0)

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL