【本】父のひと粒、太陽のギフト

4344022769父のひと粒、太陽のギフト
大門 剛明
幻冬舎 2012-11-09

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夢破れて、姉から紹介してもらった会社でいやいやインターンとして働くことになった小山大地(30歳・ニート)。そこは、農業界に名をとどろかせる若き天才・水倉陽太が 経営する、ひまわり農場という農業会社だった。 実家の家業でもあった農業を、初めはかろんじ ていた大地。だが黙々と新種の改良に打ち込 み、実作業をこなす水倉の姿を目の当たりに し、次第に働くことの意味、農業の面白さを見 出だしていく。 そんなある日、突然水倉の死体が畑で発見され た。 大地は、水倉のひとり息子・陽翔とともに、水倉の死の真相に迫ろうとするが……。

ひとりの天才の背後にうかびあがったのは、悲しき農村の因習だった。ミステリー界の新鋭が挑む新境地。 若者たちの成長とともに描かれる、新社会派ミステリー。(Amazon紹介文)


今回は「農業」ですか!
とても面白く読んだ。
ミステリーと言うよりも、主人公大地の成長物語と言う側面で、読み応えがあった。最初のダメっぷりが徹底されているからこそであり、ダメダメなニートが農場に入ったことで急速にしっかりしていくのを見るのは、とても気分が良かった。
大地だけではなく、農場の社長や家族など(息子がとくに)魅力的で好感が持てた。登場人物のすべてが生き生きとしていたと思う。こういう物語は感情移入しやすく読みやすいのだ。
日本が抱える農業の問題点を素人にも分りやすく描いてあるし、TPPの問題にしても、ひとつの意見として素直に「そうかも」と思える。
ミステリーとしてはイマイチ弱いと言うか、種明かしを読めば説得力に欠ける。
いくらなんでもそれはないだろうと思った。
ミステリーにせずとも面白い物語になったのではないかと思うんだけど、逆にミステリー(殺人事件)にしたことで、メリハリがあって印象的な物語になったと思う。
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