【本】禁断の魔術/東野圭吾

4163816909禁断の魔術 ガリレオ8
東野 圭吾
文藝春秋 2012-10-13

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今回のガリレオはよかった~。
書き下ろしだからでしょうか?
「容疑者X」に並んで、印象に残るガリレオシリーズとなりました。
タイトルもいつもよく出来てますね!

「透視す(みとおす)」
ホステスに自分の仕事や名前を透視された湯川。そのホステスが後日殺されてしまう。
残された家族と、透視のからくりの切ない関係。

「曲球る(まがる)」
妻を殺されてしまった野球選手。クルマの塗装が剥げて妻の不審な行動が浮かび上がる。
妻が夫に求めていたことは・・・。

「念派る(おくる)」
双子の姉が殺された。妹にはそれが「わかった」のだ。双子の不思議なテレパシーによって。
テレパシーは存在するのか。湯川がその問題に挑む。

「猛射つ(うつ)」
政治部記者が殺された。足跡を追ううちに湯川と出身高校が同じ少年が浮かび上がってきた。湯川と接点もあると言う。いきなり壁に穴があく、いきなりバイクが炎上する。なにか湯川に関係があるのか。。



どれも力作でした。
というのは、今回、特に謎解きには重点が置かれておらず、犯人の発見逮捕の描写はあっさりしたもの。
物取りの犯行だったり、思ったとおり怪しい人物の犯行だったりと、ストレート。
でもたとえば、「透視す(みとおす)」では、死んだホステスの家庭の事情にドラマがあり読み応えがある。
ホステスは義理の母親との折り合いが悪くて、家を飛び出したのだ。
お互いに憎んでいると思わされた母子の気持ちが明らかになったとき、彼女の死が心から切なくなった。
「曲球す(まがる)」でも、野球をあきらめようとしている夫に対する妻の気持ちが分ると、そこに深く感動する。どちらも、死んでしまった被害者が、生きているものに送る「気持ち」がとても印象深い。
短編ながらも人間ドラマが濃厚に描かれていて読ませられた。
そして「猛射つ(うつ)」では、湯川が珍しく後輩に当たる少年に入れ込んでしまう。その少年のために、あわや犯罪を犯すか・・!!というところまで追い込まれるのだ。
冷静沈着な湯川が、珍しくあたふたしているようで、湯川にここまでさせる少年に拍手喝采である(笑)。
焦ってる湯川に、シリーズ中初めて「萌え」を感じた!!
とてもよかった。

今回もガリレオシリーズはラムちゃんにお借りしました。ありがとうございました(*^_^*)
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18:17 : [本・タイトル]か行トラックバック(1)  コメント(2)
ねーさん、語りにきたよん^^

私的、ガリレオシリーズの中で一番好きかも。
中でも「猛射つ」はガリレオ先生のセリフが心に響くものがありました。
ガリレオ先生の心情、ドラマが描かれているせいか、初期に比べると人間味があふれているよね。
久々の東野節に感動しました。

次の東野氏の作品に期待大です。

2012/12/17(月) 20:52:57 | ラム │ URL | [編集]

らむちゃん、いらっしゃいませ!!(*^_^*)
本貸してくれてありがとう~~。
図書館では大変な人気で手元になかなか届かないのでね~とても嬉しいです。
この本は嬉しい誤算だった(笑)
こんなに面白いとは。
今後この線で行って欲しいけど、ガリレオはしばらくお休みになるのかもね。
クールだけど、こっそりと優しい湯川先生、よかったよ~~!

2012/12/20(木) 10:05:13 | short │ URL | [編集]

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