【本】ソロモンの偽証/宮部みゆき

4103750103ソロモンの偽証 第I部 事件
宮部 みゆき
新潮社 2012-08-23

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4103750111ソロモンの偽証 第II部 決意
宮部 みゆき
新潮社 2012-09-20

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410375012Xソロモンの偽証 第III部 法廷
宮部 みゆき
新潮社 2012-10-11

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ものすごく面白かった!!一気に読んでしまった。久しぶりに寝不足になるほど夢中で読める本だった。

ある中学生の死に関連して、中学だけじゃなく町全体が大騒動になってしまう。
最初は自殺とされていたのに、謎の差出人から届いた告発状によって、殺人事件かもしれないという疑問が起きてきて、誰もが、自殺した中学生とトラブルのあった不良生徒に疑いの目を向けてしまったのだ。
関連して他にもいろいろと事件が起きてしまう。
そんな中で中学生たちは、自分たちで裁判を起こし、「真実」を明らかにしようとする物語である。

なんとも長い物語だ。
なにが書かれているんだろう。と思っていた。でも、読み始めると止まらないのだ。
宮部節というのだろうか、例によって、ひとりひとりに対する描写が丁寧すぎるほど丁寧。
電話ボックスで少年を見かけただけの、電気屋のおじさんさえ、懇切丁寧に語られている。
でも、それが宮部さんらしい。
どんな登場人物にも手間暇かけて、愛情を注いでいる感じがする。
死んだ中学生、柏木拓也は明らかに自殺のようだ。それなら何が問題になるのか。
その真実を見つけるだけのミステリーではない。その「事件」によって様々な人間模様が繰り広げられる。
中学生同士のかかわりはもちろん、彼らだけではない、家族の問題。中学生だからこそ、その家族が大事なんだと思う。だからそこに読み応えがある。
いろんな家族がある。信頼関係がしっかりとした理想のような家族もあれば、子どもに大きな傷を負わせたり負担をかけている家族もあるし、暴力で縛り付けている家族もある。
事件によってそれらが見事に、とてもリアルに浮かび上がるのだ。
中学生らしい子どもっぽさ、それに伴う正義感、あるいは反抗、ともすれば青臭い友情、逆に大人の入り口に立って持ち始める分別や駆け引き、深い考察。。。中学生だからこそ、大人でもない子どもでもない、そんなかけがえのない一時期だからこその物語だと思う。



最初、「真実は一目瞭然なのでは」と思っていたけれど、それがこの長い物語を読むうちに徐々に、その真実の裏側に隠されたものが見えてくる。
読み終えてみれば深い感動があるし、作者の、登場人物に対する愛情が見えて、感慨を覚えた。
この小説は、私も貸本で読んでいる小説新潮で約10年、連載していた。
早々に連載を読むのをリタイアしてしまったけど、その長さに驚いていた。まだ終わらないの?いつまでやってるの?っていう感じ。でも、本書を読めばその長期連載も納得。
宮部さんにはお疲れ様でした。面白い本を読ませていただいてありがとうございました。とお礼を言いたい気分です。本当にお疲れ様でした。



ちなみに、一番印象深いのは浅井松子ちゃんです。



マムさんにお借りしました。ありがとうございました(*^_^*)
(図書館では50~70人待ちの人気図書です。なかなか読めなかったでしょう。感謝です!)
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10:47 : [本・タイトル]さ行トラックバック(1)  コメント(2)
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2014/01/23(木) 17:22:01 | - │ | [編集]

こんにちは、じゃじゃままさん!
相変わらずレスが遅くてごめんなさい(^_^;)

もう第3部は読まれましたか?
私はたしか一気読みしたなぁと思います。

そういえば公衆電話、出てきましたね。
連載当時はケータイはあんまり普及してなかったのかな。
あんまり長い間連載すると、こういう齟齬が生じてきてダメですね(^_^;)
ケータイも、いまはガラケーじゃなくてスマホだし
ラインのほうが現実的ですしね。

そういうことに突っ込みも忘れて(笑)夢中で読みました。

でも後で冷静に考えたら、こんな中学生いないよ~~・・・って(^_^;)
でもでも、それ言っちゃおしまいですよね。

2014/02/06(木) 11:43:34 | short │ URL | [編集]

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