【本】147ヘルツの警鐘 /川瀬 七緒

4062178311147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官
川瀬 七緒
講談社 2012-07-18

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すっごく面白かった~!おススメ!!

147ヘルツというのは、ハエの羽音の周波数なんだそう。スズメバチの羽音が150ヘルツで、ハエは保身のためにハチの真似をしているんだとか。
そういう虫トリビアを読み、へぇ~~!とわくわくする感じ。これは私なりに知的好奇心が刺激されたためだろうと思う。そんな楽しさがある、珍しいミステリーだ。
ある殺人事件があり、捜査本部は昆虫学者を捜査に加える。なぜなら死体の内部から大量の生きたウジが出てきたからだ。
捜査に加わった昆虫博士の赤堀は、女性なのだけど無類の昆虫好き。
ウジでも平気で触るし、必要ならなめもする。彼女が虫に向けるまなざしは、愛情と尊敬であふれんばかり。
その振る舞いは理解できない他人には奇矯ですらあるのだけれど、読者としては生き生きと虫に接する彼女から目が離せないのだ。とても魅力的に映る。
そうして彼女は虫との対話により、真実に近づいていく。その過程はとてもスリリングだしまた、ワクワクもした。
読者同様、捜査担当の刑事、岩楯も彼女に惹かれていくし、彼女と信頼関係を築き上げていく。
殺人事件の背景には意外な真実が隠されていてそれも気になるんだけど、こんな風に彼らの人間関係もとても気になった。
岩楯だけじゃなくプロファイリングを学んだ鰐川も十分注目された。この刑事二人のコンビもいい。これからぜひともシリーズとして読んで行きたいと、切に思わされた。

ひとつだけ難を言うなら…

ここからネタばれです。ご注意ください。(反転してください)

拓己の結末は不満。というか悲しすぎる。ご都合主義でもいいじゃない。あの少年に未来をあげてほしかった。赤堀との出会いがきっと彼を変えたはず。あまりにも悲しくて切なすぎた。なぜなんですか?と作者を責めたい。



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