【本】忘れられた花園/ケイト・モートン

4488013317忘れられた花園 上
ケイト・モートン 青木 純子
東京創元社 2011-02-18

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4488013325忘れられた花園 下
ケイト・モートン 青木 純子
東京創元社 2011-02-18

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内容(「BOOK」データベースより)
1913年オーストラリアの港に着いたロンドンからの船。すべての乗客が去った後、小さなトランクとともにたったひとり取り残されていた少女。トランクの中には、お伽噺の本が一冊。名前すら語らぬ身元不明のこの少女をオーストラリア人夫婦が引き取り、ネルと名付けて育て上げる。そして21歳の誕生日に、彼女にその事実を告げた。ネルは、その日から過去の虜となった…。時は移り、2005年、オーストラリア、ブリスベンで年老いたネルを看取った孫娘、カサンドラは、ネルが自分にイギリス、コーンウォールにあるコテージを遺してくれたという思いも寄らぬ事実を知らされる。なぜそのコテージはカサンドラに遺されたのか?ネルとはいったい誰だったのか?茨の迷路の先に封印され忘れられた花園のあるコテージはカサンドラに何を語るのか?サンデー・タイムズ・ベストセラー第1位。Amazon.comベストブック。オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞。


とても面白かった。
ネルはいったいなぜ一人きりで舟に乗っていたのか・・という問題に端を発し、それを解き明かすためにネル本人が行動を起こし、また孫娘のカワンドラはネルの死後、ネルの遺志を引き継ぐようにその問題に対峙し、謎は謎を呼び、探究心を刺激される。
しかし読者は二人が知らない、ネルの母親世代の物語も見ることができる。
カサンドラが徐々に真実に近づくのと同時に、読者も真実が見えてくる。
それがじれったくもあり、ハラハラもし、どんどんと読み進める羽目になってしまう。
また、作中作として挿入されるイライザの「物語」がとても面白くて、本読みとしては二度美味しい。

ここからネタバレ





ネルが「誰か」ということに関しては、「やっぱり」と思った。
でも、ローズとイライザの友情があんな形で終わってしまったのが哀しかった。
そういう点では「荊の城」のほうが好みだったなぁ。
なんともあっけなさすぎた。寂しくなってしまったもの。
それから、ネル。。
結局育ての親に、最後まで感謝を言及する部分がなかった。
いや、少しあったけど、でも、個人的にはもっと深く描いて欲しかった。
あんなに大事に育ててくれたのに…と思ってしまう。
ネルとその娘(カサンドラの母親)との関係も、なんだかなぁ…である。


という不満な部分は感じてしまったんだけど、でもそのほかは本当に面白く夢中で読んだ。

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11:58 : [本・タイトル]わ行トラックバック(0)  コメント(0)

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