【映】未来を生きる君たちへ

B006G60W0K未来を生きる君たちへ [DVD]
角川書店 2012-03-02

by G-Tools


デンマーク、郊外―。学校で執拗なイジメに遭うエリアスは、医師としてアフリカの難民キャンプに赴任している父親アントンが心の支えだ。
ある日、エリアスのクラスに転校生のクリスチャンがやって来る。クリスチャンのイジメっ子への復讐に救われたエリアスは、彼との距離を急速に縮める。
アフリカ、紛争地帯―。アントンは、自身の離婚問題や毎日のように搬送される瀕死の重傷患者に苦悩していた。
そんな時、“ビッグマン”と呼ばれる男が大ケガを負ってキャンプに現れる。彼こそが子供や妊婦までをも切り裂くモンスターだった。(Amazon紹介ページより)

地味な映画ながら心にジワーッと来る。
母を亡くした少年が転校先で友達になったのは虐められてる少年で、その父親アントンは内戦のキャンプの国境無き医師団、みたいな。二つのシーンがどうつながるのか?と思ったけど。
どちらも「暴力」に苦しめられる。
エリアスは学校で「いじめ」という暴力に会い、アントンは見ず知らずの男の言いがかり的暴力に会い、キャンプでも日々ビッグマンから暴力を受けた瀕死の重症患者を診ている。
では復讐するのか?どうやって?暴力で?
暴力では何も解決しない、復讐はするなと、アントンは、エリアスたちの前では、非暴力、否復讐、を貫く。
けれど、エリアスの友達のクリスチャンは納得しない。
とんでもない方法で復讐することに躍起になってしまう。
じつはクリスチャンは母親を亡くしたことが、見た目よりもずっと深刻なダメージになっていて、傷ついているのだ。それでこんな突飛な行動をしてしまうんだろう。大人びていてもまだ子どもだから。
その辺はとても切ない。
エリアスの父親の気持ちがクリスチャンに届かないのも…。
結局そのことがエリアスを傷つけ、ひいてはクリスチャン自身も傷つく。
でも、何か犠牲がないと真実に気づくことができないのかも知れない。
これは子どもに限らず大人もそうだものね…。
エリアスの父親アントンは、ビッグマンと対峙する。自分ならどうするんだろう。ものすごく考えさせられた。ヤツを生かしておいてはいけない。でも殺すことは出来ない。自分は医者だから。命を救うのが仕事だから。
かと言えば、ビッグマンを生かしておけば、またぞろ罪も無い人たちが惨殺されてしまうだろう。
こんな場合はどうすれば良いのか。
この映画のアントンの選択が正しいとも思えないし、間違っているとも思えない。
答えはあるんだろうか?
特別なことじゃない。誰にも起き得ることだから。じっくりと考えさせられる良い映画だと思った。

でも、エリアスの強さに感動した。
この二人がこれからもまっすぐに育って欲しいと思わず願ってしまった。
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12:52 : [映画タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(0)

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