【映】瞳の奥の秘密

B004CCQSTY瞳の奥の秘密 [DVD]
東宝 2011-02-18

by G-Tools



サスペンスでありながらしっとりとした切ない大人のラブストーリーでもある、とても良い映画を見た。

年老いて刑事裁判所を引退したベンハミンは、昔の上司、イリーナを尋ねる。
そして、二人が25年前に関わった事件を小説に書きたいという。
それは新婚の妻が惨殺された、惨い事件だった。
事件を振り返り、過去に思いを馳せるベンハミンとイリーナ。
過去に起きたこととは・・・。

地味な映画だと思ったけど目が離せない。
事件の真相自体はわりと早めにわかるのだけど、そこからがまた見ごたえある展開だった。
主人公のベンハミンは見た目、オッサンで私にはイマイチ萌えはなかったのだけど(^_^;)でも、誠実で実直な人柄がとても好ましく、内に秘めた恋にもときめきを感じる。切ない恋の行方には胸が締め付けられた。中年の恋を生々しくない、ロマンティックに描いていて素敵だった。
また、同僚のパブロは(一応部下らしい)アル中で、何かにつけ彼を探すと姿が見えず、いつもいつも「パブロは?」「バーに行きました」という会話が、あきれるぐらい繰り返されて苦笑してしまう。
ベンハミンにとっては苦笑なんてものじゃなく、手に負えない飲んだ暮れなんだけど、でも、そのパブロに対する態度も、あきれつつ慈愛が垣間見え、ますますベンハミンが好きになった。

あちこちに、いろんな伏線が置かれてて、あとで「なるほど」と思うところが多く、そういう点でもうまく出来た物語だった。あのときのあれが、これか…みたいな。たとえば、ドアの開け閉めにしても。
130分くらいの物語で長いのだけど冗長と思わない。各エピソードに無駄が無いと思った。

事件の顛末は…とても考えさせられた。
最愛の妻を殺した相手をどうするか…。

贖罪については考えたことがあるけれど、復讐か赦すかと言うことについてこんなに考えさせられたのは初めてのような気がする。復讐の顛末をまざまざと見せ付けられて、とても印象深かった。いろんなことを感じた。忘れられないシーンになったと思う。かなり辛く、哀しい気持ちが残った。
ベンハミンはモラレスの姿を見て、「過去にとらわれる」ことの愚かさや哀しみを感じたのだ。

過去からの開放と閉じられたドア。余韻が後を引くとても良い映画だったと思う。個人的に大好きだ。
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