【本】冥土めぐり/鹿島田真希

4309021220冥土めぐり
鹿島田 真希
河出書房新社 2012-07-07

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裕福だった過去に執着する母と弟。家族から逃れたはずの奈津子だが、突然、夫が不治の病にかかる。だがそれは、奇跡のような幸運だった。夫とめぐる失われた過去への旅を描く著者最高傑作。(河出書房新社HPより)

芥川賞の受賞作で、文藝春秋で読んだ。初めての作家さん。
読みづらい文体だったかな。
内容的にも、短い物語なので、ん?そんで終わり?みたいな。
あっさりと終わってしまった。
面白く読んだような気もするけど、感想が書きにくい。何を書いたらいいか・・。
っていうことは、私にはこの小説のよさがわからなかったって言うことになるのかな。

ちかごろ私のアンテナに激しく引っかかってくる言葉があって、それは「ポイズンママ」という言葉だ。
「毒親」とも言う(そのまんまやけど)。
今年になって私が読んだ本で、その「ポイズンママ」関連の本は、
村山由佳「放蕩記」
水村早苗「母の遺産」
田房永子「母がしんどい」
窪美澄「晴天の迷いクジラ」
小川 雅代「ポイズン・ママ―母・小川真由美との40年戦争」
と、こんなにある。
(熊谷早智子「母を棄ててもいいですか? 支配する母親、縛られる娘」なんてのも予約中)

で、本書の「冥土めぐり」もその分類に出来るのではと私は思った。
主人公が母親(この物語では、それに弟もくっついてくる)に苦しめられていて・・とは言っても、よく聞くタイプの虐待ではなく、自分たちが裕福だったころの生活を維持したい気持ちを、主人公におっかぶせてそれを当然としてはばからない。結婚すれば逃れられるかというとそうじゃなく、結婚相手に対してもそれを求めて当然と思っている。この母と弟の人格には人間性を疑うしイライラさせられるし・・・でも、いろんなポイズンママものを読んで来たら、案外リアル。こういう親は実際にいるんだろうと思う。
群ようこさんのファンでよくエッセイを読んだけど、以前から、お母さんと弟さんの話がインパクトが強かった。それを思い出したのだけど。むろん、群さんのエッセイはもっとユーモラスに描かれてるんだけど。
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10:28 : [本・タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(0)

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