【本】時生/東野圭吾

4062751666時生 (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社 2005-08-12

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先日「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読んで面白かったので、時空ファンタジーだからと敬遠していたこちらの作品も読んでみた。(ラムちゃんありがとう!)
宮本拓実は、息子時生の死に際に、妻に対して、過去に出会った不思議な物語を聞かせる。それは自分は若いころ、時生に会っているということ。
時空を超えて、父と息子が出会い、何があったのか・・・。
東野版、「バックトゥザフューチャー」。

正直に言うと、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のほうが、時空ファンタジーとしては良く出来ていると思う。時を越えて語られる物語のつながりや、時を越えていることの必然性など、とてもスマートで無理がない。
でも、こちら「時生」は、その理由も、過去に起きた事件とこの家族とのつながりも、ちぐはぐに感じられてしまったのだ。
まず、宮本拓実、時生の父であり主人公だけど、若いときの彼がとてもいい加減で、すごくいらいらさせられた。
わざとこういう人物設定にしてあって、時生との出会いで成長していくと言う展開だと思うけど、ひどすぎる。仕事は短気ですぐにやめたり、すぐに人を殴るなど暴力に訴えたり、言葉遣いも素行もまるで悪い。
当時の彼女に愛想をつかされてしまうのだけど、当然である。
彼を父親と知っている時生は、いじらしく拓実を導こうとするけれど、その時生にたいする態度も悪くて、本当に読んでいてげんなりしてしまった。拓実にまったく好感が持てないのであまり物語に入り込めなかった。

生前の時生と拓実の関係も、ほとんど描かれてないので、なぜ過去に戻って父親に会わなければならないのかわからない。父親の素行を治し、自分が生まれたことを幸せだと伝えたかったのか?

ラスト一行、拓実のセリフは良かったと思うけど。
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10:36 : [本・タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(2)
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2012/08/28(火) 15:17:54 | - │ | [編集]

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2012/08/28(火) 15:18:45 | - │ | [編集]

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