【本】特捜部Q ―Pからのメッセージ― /ユッシ・エーズラ・オールスン

415001860X特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
ユッシ・エーズラ・オールスン 福原 美穂子
早川書房 2012-06-08

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今回も面白かった!一気読みした(*^_^*)

未解決事件を扱うコペンハーゲン警察の、特捜部Qシリーズ第3弾。
今回は、数年前に書かれたボトルメッセージをめぐって、今まで明るみに出なかった残酷な犯罪が世に出ると言う物語。
カールのところに持ち込まれた、殆ど何が書いてあるか分からないその手紙を、最新科学や人智を結集して読み解いていく。
犯人の行動や犯行は冒頭のうちから明らかになっていくが、読めば読むほどその残忍さや狡猾さに驚かされる。
そして徐々に、何故そういう犯行を重ねるのかが分かってくると、やっぱりなんとなく同情を覚えてしまう。これは「檻の中の女」でも感じたなぁと思い出した。しかし、同情してしまう部分があったとしても、その犯行は同情の余地がないほど残酷なので、読むほうにはひたすら警察、特捜部Qを応援する気持ちが募ると言うもの。
犯人が目をつけたのが、世間と隔絶されているある種の宗教を信仰している人たちだ。
身代金目的の誘拐を企てるのだけど、被害者は宗教的な事情から、決して警察に届けたり被害を訴えたりしない。
誘拐する過程のことはとても念入りにリサーチしてある。
そして、自分の正体も完璧に隠してあり、自分の妻にさえ本名を明かしていないなど、とても用心深いのだ。
しかし、犯人は周到な割には、たとえば女と深い仲になってみたり、とあるスポーツ大会に出たり(そんなときにそんなことをしなくても!!みたいな、私には明らかに墓穴?と思えたのだけど・・・)行動が頓珍漢だったなぁ。
いっそそこで「始末」しておけばいいのに・・みたいな詰めの甘さもあったりで。←ありがち!
でも、追う方のカールもタッチの差で犯人を逃がすなど臍をかむようなドジ。だから、ドジの応酬?と言う感じもあって歯がゆかったりもしたのだけど、その分ハラハラとして手に握る汗も増えたと言うもの(^_^;)。
また特捜部Qメンバーたちの今回の珍騒動もまた、面白かった。新登場のユアサはローセのそっくりな双子の姉妹。彼女が結構有能な働き振りを示すも、難解な部分もあり・・・。
アサドは今回私生活の一部をカールに覗かれ(いや、覗かれたのではないけど)謎が深まるし、カールが引き取った元同僚のハーディーが謎の証言をしているし、カウンセラーのクリス、そしてカールの思い人モーナ・・そして離婚寸前のカールの妻ヴィガ・・と母親・・などなど、気がかりが満載のまま、終わってしまった。
ついでに言うと本書中、もうひとつの「ヤマ」である火事の話。誘拐事件に関係あるのかなと思っていたのだけど(^_^;)
こちら「未解決」の部分はまた次の物語に持ち越されるのだと思うけど、でも、いつまでも引っ張らないで、少しずつでも明らかにしてくれないと・・・こちらはフラストレーションが溜まってしまいますよ~!!

檻の中の女 
キジ殺し
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