【本】誰がための刃 レゾンデートル/知念 実希人

誰がための刃 レゾンデートル
誰がための刃 レゾンデートル知念 実希人

講談社 2012-04-26
売り上げランキング : 26844


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



岬雄貴は現役の医師だが自分が末期がんの宣告を受ける。絶望に陥った雄貴だが、自分にたいして狼藉を働いたチンピラへの仕返しをすることを生きる希望とする。
しかしそのことは、世間をにぎわす殺人鬼「切り裂きジャック」への接点を作ってしまったのだった。
雄貴は切り裂きジャックの共犯として、「仕事」をこなしていく。
片や、18歳の家出少女沙耶。エロ写真投稿のモデルなどをして食いつないでいたが、あるとき、その写真家にペンダントを預けられた。そして、その写真家と、沙耶と一緒にペンダントを預かった友達が殺されてしまったうえに、沙耶も危険な目に合ってしまう。
逃げる沙耶を助けたのが雄貴だった。沙耶はそれをきっかけに雄貴の住まいに転がり込む。
切り裂きジャックの正体は、沙耶を襲った人物の正体は・・・・。


とても読みやすくて面白く、一気読みした。雄貴という主人公の男が死を背負った陰のある人物として、なかなか魅力的に描かれていた。ドラマになるなら誰が演じるか?などと考えながら読んでしまった。
また、主人公が末期がんということで、病気の症状や薬の話などが、すごくリアリティと迫力があった(著者が現役の医師とのことで、さすがと思う)。
切り裂きジャックの件と、沙耶を襲った連中の目的など、話が二分化されていたのに、大風呂敷を広げた感じもなく、どちらも中途半端にならず、うまく収束した。追ってくる刑事たちも良かった。
ただ、雄貴と沙耶の関係が、下手なドラマみたいに安っぽく感じられ、嫌気がさしてしまった。自作の歌を歌うとか・・・ちょっと見てられないなぁって言う感じがしたよ。すみません。

でも、とても面白く読んだので、次作も期待します。

※末期がんに侵されて死期の迫った主人公がこういう行動をとるというのは、近頃読んだ小説にほぼ同じ設定のものがあり、驚いてしまった。主人公の名前(苗字)もなんとなく似ているのでなおさら・・・。
スポンサーサイト
14:02 : [本・タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(1)
このコメントは管理者の承認待ちです

2013/08/27(火) 14:45:04 | - │ | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL