【映】海辺の家

B0002ADHVM海辺の家 [DVD]
日本ヘラルド映画(PCH) 2004-07-14

by G-Tools


良い映画のようだから、前々から見たいと思っていたのですが、機会を逸していました。
先日TV放映がありましたので、ようやく見ることが出来ました。
胸が締め付けられるような物語で、なみだなみだでした・・・。

主人公のジョージは離婚して一人暮らし。
建設会社をくびになり、おまけにガンが発覚。
一方、ジョージの元妻は今は結婚して一見幸せな家庭生活を送っている。
でも、ジョージとの間に出来た息子のサムは思春期でグレまくっていて、母親も義父も手を焼いている。
ジョージは子供の夏休みを利用して、中途半端に放っておいた「家を建てる」計画を実行に移すことに。
そして、サムとの時間を持つために、一緒に家を建てることにしたのだ。
当然反発するサム。
だけどお金が必要なこともあり、渋々建築を手伝い始める。


父親のせりふで印象的だったのが
「悪いことが良いことを連れてくる場合もある」
というもの。
会社を解雇されたり、ガンで余命宣告されたり、それは確かに「悪いこと」だけれど、それがなければ、サムと向き合い一緒の時間を過ごすこともなかったのだから、こういうことって、本当に「ご縁」としか言いようがないなぁと思う。
何がきっかけになるか分からないこと、生きていると沢山あるのでは・・。
背景には、余命わずかという辛い事情があるにせよ、家を建てるという体験は、とても建設的で気分が高揚するもの。
新しい家を自分の手で建てる・・・そんな彼らのワクワクが伝わってきて、楽しい。
そして、ひとつのことを一緒になしていく過程で芽生える愛情。
別れたはずの妻とも、このことがきっかけで和解し、誤解を解く。
「僕がまだ君を愛しているかって?当然だよ」みたいな・・・。
今頃そんなことを言われても・・・と言う妻の戸惑いや、当時それを伝え切れなかったジョージの後悔を想像したり、時間は二度と戻らないのだから、と思ったりして涙があふれた。
息子との関係が主点かと思いきや、案外この夫婦関係に注目させられ(年齢のせいかも・・)心にしみた。
とはいえ、やっぱり息子のサムとも、最初はケンカばっかりだしサムはとことん反抗的だし・・それがだんだんと近づいていく過程がほほえましく思える。が、サムがジョージの病気を知るときが来る。
このシーンがもう、胸がきゅんきゅん鳴るほどに、、萌え萌えだった・・・・。
サムにしてみれば、そのままそっとジョージが死んでいれば、実の親が死んだ何がしかの感慨はあろうものの、特に生活に支障はなかったのではないだろうか。なのに、なまじこうして触れ合い、仲良くなり、親子の愛情を感じてしまったからには、、ジョージの死に対して平静でいられるわけがない。余計なことをしてくれたな!と言う怒りをぶつける。
そう怒りをぶつけずにいられないほど、サムはジョージを愛してしまった。慕ってしまったのだから。
愛情は深いほど、なくしたときのダメージが大きいから。
「死ぬことを知っていたのに、俺に好かれたくて呼んだのか。自分勝手だ」と怒鳴るサムに、ジョージは「好かれたかったんじゃない。愛してほしかったんだ」と言う。
それに対して、捨て台詞ながら「おめでとう。成功したじゃないか!」と去るサム。
これは愛の告白だ。
自分の気持ちを持て余し、気持ちのやり場がないサムの姿が愛しくて愛しくてたまらなかった。
親子、夫婦、家族の再生が、古い家を壊し新しい家を建てることで浮き彫りになる。
そしてジョージを喪ったあとも、彼らの再生の物語は続くのだろう。

★★★★☆




それにしても、こういう映画を見ると、自分はどんな死に方をするんだろうなぁ・・・・と思わずにいられない今日この頃デス。

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