【本】放蕩記/村山由佳

放蕩記
放蕩記村山 由佳

集英社 2011-11-25
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村山さんの本は本当に久しぶりに読んだ。
以前は結構読んだなぁ。
「翼」「天使の卵」「野生の風」「夜明けまで1マイル」「青のフェルマータ」「おいしいコーヒーのいれ方」・・。
あんまりにも痛いくらいの恋愛体質な女性たちが主人公で、自分には向いてないと思って読むのをやめてしまった。
今回の小説は母と娘の確執が描かれていると聞き、手に取った。
子供時代に母親から受けた仕打ちがトラウマになっていると言う。
よほどひどい虐待を受けたのかと思ったけど、読んでみてちょっと拍子抜け。
たしかに厳しい母親像ではある。
こんな母親にこんな風に育てられたら、私もきっとうだうだと言いたくなるだろうと思う。
でも世の中にはもっとひどい親子関係がごまんとあるのだろう。
比べてみたらマシだとか言うつもりはない。そんなこと比べられない。
著者の鬱屈やトラウマは分かる気がする。
お小遣いが少なすぎて友達とも自由に遊べなかった少女時代、何をするにも入念な許可が必要で、もしも約束や決まりごとを破れば厳しい大目玉・・・・そんなことは誰にでもあったことかもしれない。だけど、自分としては辛かったのだといいたいのか・・。
性的な目覚めを娘には戒めながらも、自分は父親との夫婦生活を娘に愚痴る、夫婦生活の声を子供に聞かせる(わざとではなくても)・・・このあたりはもう虫唾が走るほどイヤになった。
主人公の母親への恨みつらみをこれでもかと聞かされて、わかるよ、わかるけど・・・
分かるよ・・という気持ちと、もういいよ、言わなくても・・という気持ちに揺れて、ほとほと疲れてしまった。
恋愛体質の主人公は、やっぱりこの著者の投影なのか。
その恋愛体質は受け継がれたものなのか。そのように納得したいのか。
読んでいて共感はまるで感じなかった。
ただ、誰にでもあると思う母と娘の確執のようなもの、良きにつけ悪しきにつけ必ず存在する母親の呪縛(良い場合は「影響」というのかも)をじっくりと考えさせられた。
自分の場合においてはどうだと。
自分の母との関係、そして自分の娘との関係。
考えながら読んだので、やっぱりそれも疲れる原因になったと思う。

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