【本】聖の青春/大崎善生

聖の青春 (講談社文庫)
大崎 善生
4062734249


出版社/著者からの内容紹介
話題の作家のデビュー作!
将棋の知識は必要ありません。

村山聖、A級8段。享年29。病と闘い、将棋に命を賭けた「怪童」の純真な一生を、師弟愛、家族愛を通して描くノンフィクション。新潮学芸賞受賞作。

重い腎臓病を抱え、命懸けで将棋を指す弟子のために、師匠は彼のパンツをも洗った。弟子の名前は村山聖(さとし)。享年29。将棋界の最高峰A級に在籍したままの逝去だった。名人への夢半ばで倒れた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動ノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞作



読み終えて涙が一時止まらないぐらい感動した。
たった29歳で命を終えねばならなかった村山氏の無念と命のはかなさがともかく悲しい。
周囲・・・ご両親はもちろんのこと羽生善治名人をはじめ将棋のライバルでもあり友達でもあった仲間たち、そして懇意にしていた著者も(本書からも村山氏に対する愛情が伺える)・・・・何よりも師匠の森氏の心中を想像すると本当に泣けた。
幼いころから病気でずっと入院生活をしてきて、いつの間にか隣のベッドが空になっているのが「普通」の生活の中で見つけた生きる喜び、すなわち将棋。とても頭脳明晰で集中力もあり記憶力もすごかったと思われる村山氏が将棋と出合った、そのご縁の不思議を感じる。
そして将棋を通して師匠森氏との出会いがあった。
慈愛に満ちた森氏の、村山氏への愛情を本書から感じて、本当に泣けてしまった。
病気がちだった村山氏は天然キャラだったらしく、微笑ましいエピソードも満載で魅了される。でも、何よりも「優しい」人だったことに感銘を受けた。ダニに対してすら「生きているものを殺すなんてかわいそうじゃないですか」と言ったというくだりには、はっとさせられた。また20歳になったといって嬉しそうに師匠を訪ねたくだり・・・。子どものころから20歳になるまでに死ぬかも・・・と思って生きてきたんだと思うと胸が詰まった。
病気と闘いながら、這うようにして、まさに命を削るように、将棋をさし、名人を目指した村山氏。
病気があっての自分だと達観もしていたと言う。
深く感銘を受け感動した。
言葉にならないぐらいです。
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20:57 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(2)
私もこの本、昔読みました。
大崎さんの村山氏や将棋界への想いを私は感じました。大崎さんは確か将棋関係の雑誌の仕事してたんですよね。

すごく印象に残ってるのが、村山氏が幼い頃遠出をして、その疲れで熱が出るところがありませんでした?
直接それが病気の原因ではないのに、自分の子供が小さかった頃、疲れさせてはいけないって戒めていたことあったんですよ。

それくらい、私はそのシーンが心に残っていて・・・。
読んだのって10年くらい前でしょうか。

2012/01/28(土) 23:01:12 | じゃじゃまま │ URL | [編集]

じゃじゃママさんいらっしゃいませ~~
おお、この本読まれましたか。
私もうわさは聞いていましたが、大感動でした!!
子供が小さいときに読んだら、わが子が熱出したときとかすごく心配になりますよね!
じゃじゃままさんがおっしゃってる場面はちょっとわかりませんけど(^^ゞ
もう返しちゃったので、確認取れないです。
そして私のこの記憶のざるのようなこと!!!(笑)
大崎さん、ほかにも将棋関連の本もあるようですね。
まったく小説家だと思っていたので今回ちょっとびっくりしました。
といっても、読んだのこれがはじめて。
いい本ですよね(*^_^*)

2012/01/30(月) 20:28:13 | short │ URL | [編集]

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