【本】解錠師/スティーヴ・ハミルトン

4150018545解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
スティーヴ・ハミルトン 越前敏弥
早川書房 2011-12-08

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幼いころの「事件」がきっかけで、まったく喋らなくなったマイケル。
とある特殊な能力を見込まれて、学校の同級生たちがたくらむ、いたずらに巻き込まれ、警察沙汰になってしまう。
そのことから、マイケルの人生はある方向へ向かって、不可抗力的に突き進んでいく。
けっきょく、オレンジのスーツに身を包み、現在の「場所」にいることになった原因は。。。。


マイケルの特殊能力とは、金庫破りの能力である。
こんな能力があれば、悪人は放っておかないに違いない。
だからマイクは利用され、そのことで自分を縛り、身動きが取れなくなってしまう。
マイクの思いに反して、どんどんと事態が予期せぬ方向へ進んでいくのが、とても気掛かりで心配になる。
「犯行」を重ねるマイク。悪事には違いないのだけど、どうしてもその手腕の鮮やかさは見応えがあり、感心して応援してしまう。やっぱり特殊能力が「カッコいい」のだ。
ただひとり、自分を理解し、理解しあう相手と、マイクは「絵」を描くことを通して、愛情を伝え合う。
夜中に「能力」を使って、恋人の部屋に忍び込み、自分が描いた絵を置いて来る。すごくドキドキした。また彼女も「絵」で自分の思いを返す。そのふたりのやり取りに、ゾクゾクするようなトキメキを感じてしまった。
マイクの一人語りの形式なので、読者にはマイクの思いが伝わるのだけど、内面はとてもユーモアがあり聡明で情熱家だから、好感が持て、また感情移入もしてしまう。
犯罪小説であり、青春ラブストーリーでもある。
最初から最後まで、かなりぐいぐいと読ませられた。
面白かった!





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