【本】藁にもすがる獣たち/曽根圭介

4062171341藁にもすがる獣たち
曽根 圭介
講談社 2011-08-05

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【STORY】

赤松は自分が経営していた床屋を、不景気のためにたたみ、今はサウナで嫌な店長にこき使われる屈辱の毎日を送っている。あるとき、不審な男が大金の入ったバッグを預けた。が、その客はそのまま帰らなかった。
バッグの中身を確かめると、そこには大金が・・・!
娘にお金の無心をされて困っていた赤松は、思わずその大金に手を付けようとする・・・。
かたや暴力団に2000万円もの借金をして、返済に窮する悪徳刑事の江波戸。
暴力団の組長の取立てはどんどん厳しくなる一方で、ごまかしも効かなくなって来た。
が、なんとか、返済の手立てを見つけたのだったが・・・・。
そして、美奈は主婦だが、FXで失敗した借金を返すために、夫に内緒でデリヘルで働いている。
あるとき、美奈を指名してくる若い男が、美奈の夫から受けたDVの痕跡を見て、夫殺しをほのめかす・・・。

金の誘惑におぼれ、犯罪に手を染めていく、獣たちの運命は―。

【感想】

奥田英朗っぽいなーと言うのが率直な感想。
でも最初からノンストップでぐいぐいと読まされた。
3人のキャラが立っていて、面白かった。
いろんな事情があるにせよ、どの登場人物の生活もきわどいところをスレスレで生きていると言う感じ。
あまり感情移入できる登場人物がいなかったのだけど、もと床屋の赤松はちょっと気の毒な感じがしたな・・・。
たしかに、いい生活は送ってなかったけど、破滅の危機があるほどではないから・・。いわゆる巻き込まれてしまったタイプだったかも。あんなボストンバッグが店に舞い込まなければ・・・。
そのボストンバッグの持ち主は?・・・・
と思っていたら、結構意外な展開だった。
3人それぞれの行く末が気になって、先を急がされた。
なるほど、この3人は「藁にもすがる」ような切羽詰った人たちだった。
この群像劇、ラスト「なるほど!!」と思わされた・・・。好きなタイプの作品。面白かったです。
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10:30 : [本・タイトル]わ行トラックバック(0)  コメント(0)

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