【映】マイ・ブラザー

B0009PQWRGマイ・ブラザー コレクターズBOX [DVD]
アン・クォンテ
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2005-10-28

by G-Tools


ウォンビンさん特集、お次は「マイ・ブラザー」です。
どこかで「コミカルでハートウォーミングな作品」みたいな紹介がされていたので、そのつもりで見ましたが、結構渋辛い後味の映画なんですね。意表を突かれて泣いてしまいました。

二人の兄弟の成長を描いた物語です。
しかし、その兄は先天性の口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)だった。
父親は早くに死んだので、母は二人の息子を女手ひとつで育て上げ、そのうえ兄ソンヒョンの手術費用を捻出するために冷酷な「金貸し業」をしている。1歳違いの弟のジョンヒョンは元気だったので、母親は障害のある兄にかかりきり。
弟のジョンヒョンは有り余る元気をもてあますように、高校のころはいっぱしの喧嘩番長。
反対に、ソンヒョンはおとなしく内気なままだったが、学業が優秀で学校一の秀才だった。
二人は同じ他校の美少女、ミリョンに恋をした。
彼女が文芸部だったので、交流があると言う自校の文芸部に入ったジョンヒョン。
兄の詩をしっけいして披露し、みごとミリョンの気持ちをつかんだのだ。
それを知りショックを受けるソンヒョン・・・。
だけど、逆に兄のその気持ちを知ったジョンヒョンは・・・・。


この、ミリョンの詩、「アスピリン」って言うのが「ギャグ?」って思うような出来栄えだったんだけど、あれって上手いんだろうか??マリー・ローランサンの「鎮痛剤」に影響を受けて書いたと思われ・・・(笑)。あの下手な詩でも心を奪われるジョンヒョンに「恋は盲目」を見たのでした(笑)。
逆に、ソンヒョンの作った「四葉のクローバー」はすごく良かった。「三つ葉でもいいじゃないか、誰にも見つけられなくても僕が見つけて、そして4枚目の葉になるよ」みたいな詩だったと思うけど、胸に響く詩だったなぁ。

さて、すごく切ない話だったんだけど、一番切ないのは母親が兄ばっかり溺愛して、弟をないがしろにしていると言うこと。
後に母親は「ソンヒョンを息子、ジョンヒョンを夫のように考えていた」と言ったけど、でも幼い息子にはやっぱり同じだけ・・すくなくとも、弟が同じに感じられるだけの愛情をあげてほしかった。
ジョンヒョンはかなりそのせいで性格がねじけてしまっている。
兄を大事に思っていても、素直に気持ちを表せないのだ。
いつもいつも反抗したり嫌な態度をとったり、傷つけたりして、自分でも「しまった」と後悔することもしばしば。
母親がちゃんとジョンヒョンを優しく受け止めないことで、このねじけた性格がのちのち、悲しい事件へとつながっていくのだ。
それでも、家族がお互いをちゃんと心の中で思いあっていると言うのが、要所要所で感じられて、そこは胸が温かくなったし良い場面が多い。
兄弟は、弟の反抗で仲たがいが多いけど、仲直りもちゃんとして・・そういう場面がとてもよかった。なんとなくジンワリと涙があふれてくるような場面だった。二人で藤棚の上に登り寝転ぶシーン、友達の屋台でお酒を酌み交わすシーン・・ぐっと来た。「おれはお前に申し訳なかった」と静かに言う兄。その気持ちを思うと泣けてきた。ジョンヒョンも今までのわだかまりが解けたのだろう・・・すごく優しく晴れやかな笑顔だった。
許しあう・・・美しい場面。
静かな感動があった。


以下ネタばれ含みます ご注意願います


あの結末は、ジョンヒョンの無鉄砲なやけっぱちが招いたとも言える。
あの親子にあんな仕打ちをしなければ・・・・。
これはすごい悲劇的な結末だ。
ドゥシクがしたことは結果的に自分が一番大好きな友達のソンヒョンを殺してしまった・・。
本来の目的であるジョンヒョンが死んでいても、それは悲劇に違いないけど、それにしても苦しむ人間が多すぎる結末で、呆然としてしまった。まさかこんな事態になるとは・・・。私もショックだった。

ソンヒョンの死を嘆く母とジョンヒョン、そこへ花束が届く。
ジョンヒョンが手配していた母の誕生日プレゼント。
その手紙に・・・号泣!
母親への感謝の気持ちと
「母親の愛情を独り占めしてたけど、次はジョンヒョンに優しくして。今となりにいるのはジョンヒョンだから。」みたいな。

カメラに収めた母親とソンヒョンの笑顔。
兄との思い出の藤棚の上で、天の兄に向かって「口ごもりなんていってごめん。悪いことした」と謝るシーンも泣けた。
謝りたいのに謝れないという辛さ。
近しい人間であればあるほど、その距離に甘えてひとは相手を傷つけてしまう。
近いから「何を言っても許される」とか「いつでも謝ることができる」と思っていたら、いつの間にか相手はいない。
お母さんにだって言えることで、きっとジョンヒョンに甘えがあった。
元気で障害もない美しい男の子、だからちょっとぐらい厳しくしたほうが良いんだとかなんとか。
でも二人きりの家族になったので、仲良く暮らしてほしいなと切に思う。

兄のように世界を愛したい・・・と未来に目を向けるジョンヒョンの姿がさわやかで清々しかった。



と言うことで、ビンくんフェアで見たのですが、意外にも(と言うのは語弊があるけど)ものすごく感動しました。
大体こんなストーリーとは知らなかったしね~。なみだなみだでした。
ビンくんは若くてやんちゃ坊主って言う感じで、でも、笑顔が可愛くて。時々すねた瞳が切なくて。
あ~やっぱり素敵なビンくんでした~(*^_^*)


★★★★






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16:57 : [映画タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(2)
こちらにも失礼します。私はこれ、嫌いではないのですがあまりの業!のふかーい話しにまた観る気は起こらないです(苦笑)韓国ってこれにしろ母なる証明にしろちょっと障害者の扱いがなんだかな~と私は思ってしまいました。ただビン君の「ソウル大出て占い師かよ?!」のセリフは好きです(笑)あとあのお母さんは韓国ドラマを観てるといつもお母さんです(笑)

2011/10/26(水) 02:37:39 | アキ │ URL | [編集]

アキさん、こちらにもコメントありがとうございました。
確かに業の深い物語ですね。
あんなにさわやかに終わっていいものか?という気もしましたけど
あんまり深く追求せずに、とりあえずはビンくんを追う!!(笑)
「合気道」なんて背中にかかれたジャージや、ダサい「バーバリーもどき」を着ていましたね(笑)

文化が違うので、お隣の国とはいえいろいろ違和感もありますよね。
お母さん、ほんと、お母さんに定着してしまいました(笑)
「秋の童話」では最初はイヤだったけど最後は好きになりましたね。

2011/10/26(水) 11:00:19 | short │ URL | [編集]

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