【本】花の鎖/湊かなえ

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湊 かなえ
文藝春秋 2011-03-08

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勤め先の英会話教室が経営破綻して金欠の梨花。(花・あたし)
入院中の祖母は手術が必要だった。そのうえ、あるものをオークションで落札して欲しいと祖母から頼まれてしまう。
母の元へいつも届けられていた豪華な花束、それは謎の人物「K」からの贈り物であり、その「K」は両親が一度に交通事故死した3年前に、自分に援助を申し出てくれた。
今はじめてその「K」を頼ってみようと思い立つ梨花。

Kとは一帯誰なのか。

和弥と幸福な新婚生活を送る美雪。(雪・私)
和弥はいとこの陽介と一緒に独立して、デザイン事務所を構えることになる。
そんな和弥はある建物の設計を計画していた。

その計画とは?

絵画教室で絵の講師をしながら、和菓子屋「梅香堂」でアルバイトをしている「さっちゃん」こと紗月。(月・わたし)
「K」から届いた手紙の中には「相談したいことがある」と書かれた、学生時代のルームメイト希美子からの文面があった。
希美子とは学生時代に、付き合いがあったのだけど、あることがきっかけで絶縁してしまっていた。

あることとは?



読み終えて正直言えば、結局のところ人物相関がややこしくて整理するのに少し苦労する。
Kとは誰か・・・・というのが、大筋の謎なのだけど、登場人物が片っ端から「K」なのだ。
読みながら「この人もK、この人もK」と、Kを追うのに一生懸命だったような気がする。
主人公3人のつながりは一体なんなのか・・・ヒントはきんつばの美味しい梅香堂。

物語の雰囲気を味わうと言うよりも、ミステリーとして謎を解くことに気持ちが行ってしまった。
たいした謎ではなかったと言う印象もあるけど、謎解きの後も尚混乱してしまった。

(ネタバレあります ご注意願います)





ともかく、私の夫を栄光を奪った上で死に至らしめたいとこが憎い。
それを花束だとか援助だとか、罪滅ぼしのつもりか知らないが、上から目線だし、梨花が感じたように「そんなことで罪は消えないわよ」みたいな気持ちはこちらも感じてかなり不愉快になった。
それに、Kの代理として現れて、梨花に不愉快な態度を取ったのは、Kの息子なので、いとこたちの孫と言うことになる。
コイツがまた不愉快で忘れられない。終盤にきて全てが明らかになると
「じゃあなんであの時梨花はあそこまで罵倒されなければならなかったんだろう?」
と、ムカついてしまった。
最後はめでたしめでたしでキレイに収まったのかもしれないけど、私にはその不愉快さが最後に来て余計に大きくなった気がした。





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