【本】小説キャンディ・キャンディ FINALSTORY /名木田恵子

4396460309小説キャンディ・キャンディ FINALSTORY (上)
名木田恵子
祥伝社 2010-11-01

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4396460317小説キャンディ・キャンディ FINALSTORY (下)
名木田恵子
祥伝社 2010-11-01

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「キャンディ・キャンディ」については、いまは「醜聞」のイメージがこびりついてしまっている。
素敵な作品なのに、悲しいことだ。

この「小説」は、従来のストーリーに加え、その後の登場人物たちのありようを、手紙形式でさっと紹介している形になっている。
従来のストーリー部分では、漫画作品を思い出し、時には漫画と同じ部分で泣いたりして、懐かしくもあり、また新たな気持ちで感動もして読むことができて「小説版もなかなかいいな!」と思わされた。絵がなくてもみずみずしく脳内補足される、その文章は素晴らしいと思い、釣り込まれた。
手紙部分では、キャンディの独白形式だけど、登場人物たちのその後がちゃんと分かる展開で、よく出来たつくりだなーと感心。ただ、前半部分に比べて、かなり足早に過ぎた感じはしたけれど。

最後に、この小説は物議をかもす「あの人」と言う人物が登場。
キャンディは一緒に暮らしている「あの人」に「おかえりなさい」と言うシーンで終っている。
著者があえて「あの人」と、ぼかして名指しを避けているために、かなりの論争を呼んでいるようだ。
ちょっと検索したら、某巨大掲示板で、ものすごく熱い論争が展開されていて、正直引いてしまった。

もちろん、あの人というのが、アルバートさんなのかテリィなのかという論争だ。

作者あとがきにも、「名言は避ける。読者の判断に委ねる」と書かれていて、そのために読者達は持論をぶつけ合っているので、ほほえましいと言えば言えそうだけど・・・正直どちらも譲らないので怖い・・・(^_^;)。
あくまで私の個人的な意見ですが、完結した「ャンディ・キャンディ」がなぜこんな形でまた、別のラストともとれる物語として発表されたのか・・・・それは、きっとテリィファンに対するサービスなんじゃないかと思います。
漫画のラストでは、キャンディはアルバートさんとその後の人生を共にする・・と言うイメージだった。
私は、アルバートさんが好きだったし、キャンディの冒頭で登場した丘の上の王子様と、ラストで結ばれると言うストーリーにとてもホッとして、満足したのだった。とてもキレイに収まったと思ったんだけど??

だから正直言って、今回の小説の、著者が「読者に委ねる」という、「あの人」の登場は蛇足に感じた。
だって、私の中ではあのまま終っていてくれて、何の問題もなかったんだもの。

逆に、テリィのファンは、どちらとも取れる「あの人」の登場に「あの人=テリィ」だと、希望を見出すことができる。
その後のストーリーで何があったのか、それも、読者が想像するしかないのだけど・・・。
著者もどうせ出すのなら、まったくの「その後のキャンディキャンディ」を出してくれたらよかったんじゃないかな?
その上で、あの人=テリィだというのなら多分納得出来ただろうと思う。
でも、漫画のほうで何十年も前にきちんとキレイに収まったあのラストを、なぜこんな形で覆さねばならないのか??
覆し方と言う点で、はなはだ疑問だった。
覆してないと言うのなら、なぜそれが誰であるのか明言を避けているのか。


著作権問題など知らなかった当時の自分に戻って、もう一度コミックで「キャンディ・キャンディ」を読み返したくなった。
漫画が発行されたらそれが一番いいのに、出来ない。
だからこういう形でしか、物語を次の世代に残せない。かといって、漫画の完全なノベライズではないところが、難しいところ。。

ファンの心理は複雑ですよ。


とにもかくにも「キャンディ・キャンディ」の世界へ一気にどっぷり浸らせてもらえました。
貸してくださったラムちゃん、ありがとう!(*^_^*)



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11:07 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(10)
ねーさん、読破したとの連絡があったので、
語りにきましたよ。

あの人に関しては、数々のヒントを残していることを考えると、Tしかいないと。Aさんだったら、いくら、漫画化にしないためとはいえ、名前くらいを明かしていたと思うし。
前に水木さん(名木田さん)が、「赤毛のアン」と「足長おじさん」が話のベース、「テリィとは最初から別れさせるつもりでいた」と言っていたから、原作はあれで納得していたけどね。なので、大抵の人はAさんと結ばれていると確信していたけど。
30代だから、大人の物語として読んでみると納得はするし、Tの幸せを祈っていた私としては嬉しかったし。

もし、著作権問題がなければ、その後のキャンディが描けたし、本作でも名前を明かすことができたと思うけど、漫画化にしないためにあやふやに終わってしまったから、すっきりしないよね。
私的、それはそれで、原作同様謎解きを楽しんでいましたが(笑)

原作掲載の時、子供心に王子様は誰だろう?大おじいさまは誰だろうと楽しみながら読んでいました。謎解きが忙しくて、キャンディが誰と結ばれようとどうでもよかったけど、Tとあのような別れとしたのには予想がはずれてショックでした。後で読み返した時、キャンディはAさんや仲間たちがいるからいいけど、Tはどうなるだろう?スザナとは上手くいきそうにないと勝手に想像していました。なので、つい彼に感情移入しまうですよ

ファンの間では空白の部分の二次小説が過熱化してます。これを読むのも楽しいというか、自分を想像していたのと比べて見ながら読んでます。

2011/09/20(火) 16:00:38 | ラム │ URL | [編集]

ラムちゃん、コメントありがとう!

ラムちゃんの奥の深い推理、すごいと思いましたよ!
Tへの愛が伺えました!!

漫画の「キャンディ・キャンディ」は、キャンディがアルバートさんと結ばれるんだろうな~と言う感じで終ったと思うのですが、ストーリーの最初にキャンディの前に現れた「丘の上の王子様」が、最後は「本当の王子様」であった・・という、私としてはとても収まりが良い、腑に落ちる結末でした。

私も「あの人」がTだと思うわけは
それ自身がぼかしてあると言うことは、Aさんじゃない・・と思わせてる?
それから、Tの例の相手の女優のスザナが死んでしまったようで、Tがキャンディとよりを戻したいと思ってるくだりが出てくることからも、その謎の相手がTだと思わせているように感じる。

そこにラムちゃんの推理で確実になりました(笑)

でも、その相手が誰であれ、そう言う結末に至るまで何があったのか・・それが書かれてたら、本当の「その後のキャンディキャンディ」として受け入れたかも、と思うな~。
どんなハッピーエンドにもアフターストーリーはあるんだもんね。
でも、改訂版など新しく漫画を出すことが出来ないから仕方がない部分もあるね。

ラムちゃん、二次小説まで読んでるの?
徹底したファンっぷりだね~~(*^_^*)
キャンディもTGも喜んでるよ~!

2011/09/21(水) 20:01:19 | short │ URL | [編集]

非常に興味深く読ませていただきました。
そうなんですか!小説が出ているんですか!!
でもshortさんのご意見には同感の笑いが出てしまいました。
確かに収まりがいいですよね。丘の上の王子様と本当の王子様って。

当時私はテリィ派だったので、正直あのラストには納得していませんでした。
なんだ、アルバートさんだったのか、って最後の方は投げやりに。(爆)
子供?ながらに、キャンディとアルバートおじさんじゃ歳やばくない?(爆)って思ったし、しかもしかも、ウイリアム大叔父様もアルバートさんだったんですよね?
大叔父様っていう言葉のイメージがうまく繋がらなくて。

いや、そもそもアンソニーかテリィか、で当時は盛り上がっていて、そこにアルバートさんが出てくるとは想像もしてませんでした。
(これは私だけの話ですが)

キャンディキャンディは読み返すとハマりますよね。友だちに貸したら半年戻ってこなかったですよ。(笑)
ちょうど娘に、「それくらいの歳の時に読んでた漫画だよ」って読ませようとしていた時だったんです。
と、逸れてしまいましたが、非常に気になりますね。テリィ派だった私としては読みたくなりました。

それにしてもキャンディって、いっつもイライザの好きな人を横取りしていて、よくよく考えたら、イライザの方が可哀相だったりしませんか?(笑)

2011/09/22(木) 23:08:40 | じゃじゃまま │ URL | [編集]

じゃじゃままさん、コメントありがとう~~(*^_^*)
じゃじゃままさんも「キャンディキャンディ」にはまった一人なんですね!
そして、テリィ派だったのですね。
私も多分、テリィのこと、好きだったと思います。
不良っぽい男子が好きだったし(笑)
(↑真面目な女生徒ほどそう言う傾向ありません?って何のこっちゃら!)
すくなくとも、アンソニーよりは絶対にテリーが好きでしたわ~。
この本は、おそらくじゃじゃままさんみたいに、結末にがっかりしたテリー派には
喜んで受け入れてもらえる本じゃないかな??

イライザ・・・うーん、ニールはまだしも(キモイけどキャンディのこと好きだったから←それがキモイんだけど)
イライザはまったく同情の余地はないなぁ~~。
それにしてもふたりは「好きなタイプ」が全く一緒なんですね!!
じゃあアルバートさんも??(笑)

2011/09/23(金) 13:15:48 | short │ URL | [編集]

イライザは性格悪いですもんね。(笑)
それにしても、そうそう!!真面目?な女生徒ほど憧れますよね~。
不良に憧れるお年頃っていうのもありますけど。うふふ。

昔菊池桃子が理想の男性は?って聞かれて「キャンディキャンディのアンソニーです」って答えたときは、ええぇぇ!!でした。(笑)
「テリィでしょ!!!」って。

そもそもアニメの登場人物を出す桃ちゃんにも引きましたけど。(笑)

読んでみようかな~。「ラストは読者の想像に任せます」って止めて欲しいですよね。
やはり作者にガツンと決めて欲しいところです。
娘に漫画読ませたら、キャンディが五月祭に出れなくて、テリィがキャンディのこと気になり始め、さぁこれからテリィと、ってところで、もうすでに飽きてました。(爆)

ラムさんとshortさんのコメントを読んでいて、テリィとヨリを戻す!?らしいのなら、是非とも読んでみたいです!!

2011/09/27(火) 23:20:53 | じゃじゃまま │ URL | [編集]

じゃじゃままさん、
イライザほど性格の悪い女で、どこからどう見ても好きな部分のないキャラも滅多にいませんよ。
お陰でどんな映画でイライザという名前を聞いても、まっさきにこのイライザを思い出すでしょう?(笑)
イジワル性悪女の(悪女ではない)代名詞みたいな感じ!
・・めったにイライザという名前にもお目にかかりませんけども。

それにしても、菊池桃子。。。アンソニーって。
いろんな意味で「ほぇ??」ですよね、確かに・・・・・(^_^;)

私ひそかに思ってるんですよ。
真面目な女生徒はひそかに不良男子に憧れ、
逆に、突っ張っている女子ほど、真面目で優等生タイプに惹かれるんじゃないかなーって。
菊池桃子が実はツッパリだった・・・と言う話は聞いたことがないですけども(笑)

じゃじゃままさんも読まれますか??
この本の中で、テリーの出番は少なくて、わざわざ読むと「え?これだけ?」って思うかも。
その点を覚悟の上で、読んでくださいね。
でも色々波紋を広げそうで、物議をかもす物語ではあります。
2チャンネルとか・・・怖いですよ(笑)

お嬢さん、途中で飽きちゃったの???
いやーん、残念!!
この雰囲気を味わって気に入ったら、年代を超えてお友達になれるのに!!!(爆)
また再挑戦してもらってくださいね・・・・
・・・とは言え、ウチの娘たちも私の持っている昔の少女マンガは読みませんよ~。
私もあんまり、娘たちの漫画読めませんけどね(^_^;)

2011/09/28(水) 10:11:35 | short │ URL | [編集]

こんばんは!
なれのはての方の和田慎二さんのブログにコメントした楓デス。
キャンディキャンディは私も夢中でした~
こちらに小説版についてのブログがあるとのことだったので、おじゃまさせてもらいますね。

私はじゃじゃままさんと全く同じです。
テリィと別れてしまったのが信じられず、許せず。
それからすっかりキャンディキャンディから心が離れてしまいました。
でも、小説版ではテリィと復活愛の可能性があるのデスね!
やったー!
可能性があるだけでも嬉しいデス。

今から考えてみても、なかよし読者にテリィと別れてしまうストーリーはちょっとないな、と思います。
もっとお姉さんのマンガ誌ならともかく。
その後の騒動は、キャンディキャンディに夢中になった身としては「悲しい」以外ないデスね。
でも、キャンディキャンディに夢中になったあの頃…
毎月なかよしを見るのが楽しみでした。
イラスト集もPART1、2持ってました~
物語は、聖ポール学院時代、夏休みにスコットランドでテリィがキャンディのおでこにKISSする場面が好きでしたね~
あ~懐かしい!

2011/10/18(火) 22:51:31 | 楓 │ URL | [編集]

楓さん!
こちらにもお越しくださったんですね!
どうもありがとうございます(*^_^*)
うれしいです~♪

楓さんはキャンディキャンディもお好きだったんですね!
イラスト集まで!!
すごいすごい(*^_^*)
いま、読み直しているので、またあらすじ感想など、なれのはてにアップします。
もう少々お待ちを~(*^_^*)

楓さんもテリー派!
多いですね。テリー派。
私もたぶんテリーのこと好きだったと思うのですが
おしまいの、アルバートさんが丘の上の王子様・・・っていう設定にすごく納得して
それで、「それでいい」と思ってたような気がします。
テリーと分かれたとき、ショックだったかなぁ~

でも、今でも
「生きていれば必ず会えると思っていたけど、生きていても二度と会えない」
と言うフレーズが心に残っていて・・・・
マンガを読んだ当時は実感なかったんですが、
その後人生もいろいろありまして、まさにこの言葉を思い出すときがありましたよ。

そうですよね、今読み返しても、ちょっと「子どもっぽいな」と言う感じがします。
それが意外だったんだけど、記憶ではそれほど子どもっぽいと思わずに読んでた
それはやっぱり、ところどころにある、渋めの設定がそうさせていたんですね。
その最たるものがテリィとの別れだったのか~と、今納得しました(笑)

この本はテリー派にとってはひょっとして満足いくかもしれませんが
「え?これだけ?」と思うかもしれないです。
どちらにせよ、私はもうちょっとはっきりしてもらいたかったな・・・(^_^;)

2011/10/20(木) 12:16:57 | short │ URL | [編集]

このコメントは管理者の承認待ちです

2012/04/25(水) 14:05:55 | - │ | [編集]

キャンディ.キャンディという漫画を
僕は初めて読んだのは、昭和55年と
僕自身は19歳の時でしたね。
少女漫画だと最初、なめてかかって冷やかし半分で読んだんですが、読み始めてみると内容の濃さに、正直驚きましたね。
この漫画の本に至っては、漫画という次元を越えた、最高傑作だと思っていますね。
その後も、色々な漫画を読んだけど、キャンディ.キャンディを越える漫画に出会った事はないですね。
これほど、痛快で感動的な漫画を生み出した原作者と作画者が著作権の件で揉めて、
漫画が絶版になったのは残念としか言い様がないですね。
早く和解して、再発売をしてもらって、
多くの若い世代にも読んでもらいたいですね。
Amazonとかネットで中古で販売している
みたいですが、ちょっと高すぎると思いますね。
それにしても、ラストはキャンディは
僕の推測だと、彼女は看護師というか
今から100年前のアメリカが舞台ですから
看護婦の仕事に従事しながら、ポ二一の
家の子供たちの面倒をポ二一先生やレイン
先生と共に一緒に面倒を見ているんじゃ
ないんでしょうかね?
小説でのあの人というのは、僕はもしかしたら二一ルではないんだろうかと思う時が
あるんですよ。彼は当初はイライザと共に
キャンディを苛めていたけど、一度、二一ルがイギリスのロンドンに留学中に不良に
絡まられている時に、キャンディに助けられましたよね。それから、キャンディに
ほのかに思いを寄せるようになり、最後は
キャンディに振られる形になりましたが、
小説ではキャンディも30代になっています。時間の経過と共に人の気持ちも変わります。まっ、それは二一ルがラガン家の
家柄を捨てて、キャンディに心底、愛情を
示した場合と仮定した場合ですがね。
テリィとも最初は考えたんですが、テリィを庇おうとしてスザナは大怪我をしているんですよ。そのスザナが亡くなったから、
キャンディと、一緒になるとは、僕はどうしても考えにくいですね。
アルバ一トさんも考えましたが、ア一ドレ一家の総長で、しかもキャンディを養女に
した人がキャンディと結婚するとかありえるかなと疑問に思うんですね。
だから、小説でのあの人というのは、僕も
わかりませんが、キャンディのポニーの
家で子分的な存在で、たしかジミィでしたっけ、キャンディが、イギリスのロンドンに出港する前にジミィが、キャンディと
見送りの際に別れるまぎわにですね、
涙を流して言った言葉がね将来の含みを
持たせているような気がしますがね。
色々な推測が考えられますが原作者のみが
知る事かなとも思いますね。
僕は二一ルかジミィの様な気がするんですがね。
しかし、スィ一トロマンな素敵な物語でしたね。

2015/10/25(日) 03:37:29 | 野口義広 │ URL | [編集]

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