【映】冷たい熱帯魚

B004WI29ZA冷たい熱帯魚 [DVD]
Happinet(SB)(D) 2011-08-02

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「愛犬家連続殺人事件」という、実際の事件をもとにして作られた映画。
私はその事件の当事者(共犯者)が書いた「愛犬家連続殺人」を読んだのだけど、本当に身の毛がよだつ恐ろしい事件で、かなりの衝撃を受けた。私のつたない記憶に残る近代の凶悪犯と言うと、オウムの麻原彰晃の次に位置している。(他に「九州一家殺人」の松永太などもトップレベル。)
当事者が語る事件の全容は、それはそれは恐ろしく、読みながら本を持つ手が震える心地だった。

それが映画になると言うので、かなり期待して見たのだけど(期待すると言うのも語弊がありますが・・・・)、いざ映像にしてみると、何にも怖くない・・恐ろしさが伝わってこない。
映画としての脚色はあるにしても、最初のうちは事件をなぞって、主犯の男が共犯者を丸め込み、自分の手足となるように手向け懐柔していく。それがどうにも少し冗長な気がしたなぁ。
娘の万引きから事件は始まるんだけど、日付がいちいち思わせぶりにカウントされるんだけど、なんか意味があったのかな?よくわからなかった。
そしていよいよ問題のシーン。
もちろん、合言葉は「ボデーは透明」だ。この台詞は一生忘れられない。
映画でも健在だった。これを言わなきゃ、この犯人じゃないよね。
でも、本を読んだときほどの衝撃はない。どうなるかを知っているからかも知れない。
だから、事件と同じ流れの部分は、そう衝撃もなく恐ろしさもなく、たしかに映像的に「うえぇ・・」と思いはしたけれど、それだけのことだったように思う。

でも、後半、この映画ならではのオリジナルな展開が待っている。
そこから、俄然面白くなってきて、恐ろしいと思えるようになった。
主人公はどうしてしまったんだろう?
毒牙にかかって、毒塗れになってしまって、崩壊していったのか・・・。
犯人役の「でんでん」と言う役者さんを、私ははじめて知ったんだけど(へんてこなお名前ですな)実際の関根元も、まさにあんな感じだったんじゃないだろうか。
押しが強く、ぐいぐいと人の懐に入り込み絡み取る・・・あんな男に見込まれてしまったら、人生は全く別物になってしまう。あ~~~怖い怖い。
主人公も、気が弱くって、つけこまれ体質なのが雰囲気出ていて良かった。


っていうか、真面目に「怖がりたい」と思って見る映画ではないので?


でもやっぱり怖さで言うと邦画の比較として「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」のほうが怖かった。つい、いつもこれと比較してしまうんだけどね・・・。


★★★☆

4043553013愛犬家連続殺人 (角川文庫)
志麻 永幸
角川書店 2000-09

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