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【本】結婚相手は抽選で/垣谷美雨

4575236977結婚相手は抽選で
垣谷 美雨
双葉社 2010-07-14

by G-Tools


垣谷作品、これで3作品目。これも面白かった。

タイトルのとおり、結婚相手を抽選で決めると言う設定。
晩婚化が顕著になり、打開策として国がそう言う法律を作った。名づけて「抽選見合い結婚法」。
国が無作為に選んだ相手と見合いをして結婚相手を決めると言うもの。
断るのは2回まで、3回断ったら「テロ撲滅部隊」に入らなくてはならない。(詳細は省く)

看護師の好美は、母親と二人暮らし。母親のきつい束縛に辟易しており、そこから逃れるために、この法案をきっかけに東京に出て独立することを画策。
ラジオ局ではがき整理をしている藤村奈々は「抽選見合い」をする前に恋人の嵐望と結婚しようとするが、母親とべったりの関係を敬遠され、振られてしまう。
宮坂龍彦はコンピューターソフト会社でSEをしている。モテない。彼女いない歴27年。結婚したいが彼女が出来ない龍彦にとって、この「抽選見合い結婚法」はどんな効果をもたらすのか。

実際にこんな法案が通るわけがない・・・と思うのだけど、晩婚化、未婚化は深刻な問題かも知れず、不思議なリアリティがある。。。とは言え、やっぱりこんなプライバシーに干渉し過ぎるような法律が出来るわけはない。
だからこそ、小説らしい小説と感じた。フィクションの世界で遊ぶ感覚。

とは言え、主人公達がこの法案に振り回される姿は、かなりリアル。
この「抽選見合い」でデートを重ねるうちに、かすかな変化が起きる人物もいて、それがなんだか清清しかった。
「リセット」でも、母親との関係になんらかの問題を抱える登場人物がいたが、今回も二人の女性の「母親」がキモになっている。これをものすごく掘り下げてしまうと、ドロドロしたり深刻になりすぎたりするのかもしれない。物足りない気がしなくもないけど、軽く読めるのでこれでいいのだろう。

「リセット」「夫の彼女」に続き、すごく気持ちのいい結末。
ちょっと上手く行きすぎじゃないの?と思うときもあるけど、ハッピーエンドに拘る気持ちがひょっとして、著者にあるのかもしれないな~と思う。ハッピーエンド、いいですよね。フィクションだもの。気持ちよく本を閉じることが出来るのは何よりだ。




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