【本】夫の彼女/垣谷美雨

4575237248夫の彼女
垣谷 美雨
双葉社 2011-04-20

by G-Tools



面白くて一気に読んでしまった。

主婦小松原菱子は、あるとき夫のインターネット履歴から、「星見のひとりごと」というブログを発見。
読んで見ると、どうやら夫の浮気相手の日記のようだ。
思いもよらぬ事態に慌てふためき、理性をなくしそうになる菱子。
同じように夫の浮気が原因で離婚した友人に話をすると「見てみぬ振りをしろ、金銭的に余裕のない女の離婚は惨めなだけだ」と言われる。その友人の忠告にしたがって、浮気相手の「星見」に会いに行く菱子だったが・・・。


相手の気持ちが分かるためには、相手の立場に立つしかない。
そして、立ち位置を変えてみたら、おなじ人物でも別の角度から見ることになって、別の面が見える。
また、見られたほうも、違う視線で見られたら違う自分が現れる場合もある。
そうなることで、分からなかったことが分かる場合もある。
動かなかった物事が動き出すこともある。


ここから少しだけネタバレ


浮気された妻と、浮気相手・・この二人が入れ替わると言う物語。
ごく普通の一家の主婦と、ワケありの感じの若いギャル。
入れ替わりのギャップも面白いんだけど、私が一番身近に感じたのは、星見が小松原家に「主婦」「母」として入った場面。中学生の娘は家庭科裁縫の宿題を母頼みにしているなど、過保護な親子関係に喝を入れる。
「自分のことは自分でやんな。あんたもう中三なんだろ。内申書?そんなものあたしに何の関係があるの?あんたの人生はあんたが自分で築くんだよ!」など、甘やかされた中学生の娘を突き放す。
「ああ~~それ、私の娘にも言ってほしい!!いや、私が娘に言ってやりたい!!」と思うことをズケズケと言っていたのが、すごく胸のすく思いだった。





スポンサーサイト
16:20 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL