【映】岳 -ガク-

原作ファンなので、観てきました!
原作の感想はこちらです

キャストを聞いたときから、予告編を観たときから・・何となく想像していたんだけど、想像以上ではなく、かといって想像以下でもなく・・こんなものじゃないかな~という、どっちかって言うと辛口の感想になりましょうか・・・。

2時間と言う短い中で、三歩のよさや山の過酷さ、生きることの素晴らしさなんかをぎゅっと詰め込んだと言う意味では、健闘したかなー・・と言う感じ。でも、原作の三歩がスキだったら、スキすぎたら、やっぱり小栗君の三歩は「ちょっと違う」と思ってしまうかな。
だいたい、あんなにカッコよかったら中身を知る前に外見で惚れてしまいそうですよ・・(^_^;)

原作でもやっぱりとても印象的な、ナオタくんとのエピソードを絡めるも、どっちかと言うと主人公は久美で、彼女の成長物語的な流れです。原作が手元にないので、確かなことは言えないけど、久美ちゃんの父親も山岳救助隊長だったというのは、映画のオリジナル設定だと思う。でも、若くて可愛い女の子が過酷な現場を選んでやってくると言う、よく考えればあり得なそうな設定には、説得力を発揮していたと思いました。
原作を読むと分かるのだけど、三歩は、その一つ一つの物語の中では「脇役」なのですよね。
たとえば、ある登山者親子の絆の物語、あるいは、登山者同士の友情の物語・・・そうやって主人公達が自分達のドラマを展開して、挙句遭難する、もう死ぬかと思う、今死ぬんだと思う、そのキワキワのところに颯爽と現れて「よく頑張った!!」と助けてくれるのが、三歩・・・・・・・という感じです。
言ってみれば、スーパーマンだし、人間離れしています。
でも、これが原作者の手に掛かると、本当に人間臭い温かい男になるんですよ。
だから、今回、主人公が三歩じゃなく、久美だったというのもなんとなく分かる気がしましたが、三歩の魅力や包容力、懐の大きさ、温かさが、原作のように描けてるかと言われたら、否というしかないかな?と思いました。
でも、カッコよくて、三歩ほどじゃないけどやっぱり魅力的な小栗君。悪くはなかったと思い・・(上から目線でごめんなさい)。
遭難の光景も、本当はもっともっと悲惨でグロテスクなんです。だからこそ、対照的に生きる喜びみたいなのが自然に伝わってくるのが原作のよさ。映画ではそれもちょっと物足りなかったなぁ。

さて、何よりもよかったのは、私は原作ではちょっと苦手、レスキュー昴の牧さん。
渡部篤郎演じるこの人が、映画ではめちゃくちゃカッコよかったんです~。
これこそ、惚れてしまう~(*^_^*)
三歩に「よく頑張ったね」と・・失敗しても「いいんだよ」と、優しく温かく受け止めてもらいたいと言う気持ちと、牧さんのような人に冷たく厳しく叱られて突き放されてみたいと言う気持ち、両方の気持ちに揺れ動くのでした。

山の風景は圧巻です。ぜひとも大画面でご覧になっていただきたいと思います。



思い出したので追記。(するほどのこともないかも知れませんが)
三歩がナオタの学校へ行くシーン、校庭を走るシーンがあります。
グラウンドにしっかりと「何度もこのシーンの練習をしたな」と思う「跡」がありました。
ああ、あそこまで走ったら画面は切り替わるんだな・・・とバレバレ。
そう言うアラが映画をすこしずつ「残念」なものにしていくのかなー。
他にもちょっとあったような気がする。雪の上の足跡とかも。。
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