【本】二人静/盛田隆二

二人静
二人静盛田 隆二

光文社 2010-09-17
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父親の介護をする独身息子の生活を描いた作品です。
息子は働き盛りで、父親は70を過ぎたばかりだけど、ボケが始まっている。奥さん(息子にとっては母親)が亡くなってから、それまでの亭主関白と矍鑠たる態度はどこへやら、弱々しく頼りない、初期のボケ老人になってしまいます。
息子・・・周吾が仕事をしているときに一人で家において置けない状態になり、ショートステイに行くことに。
そこで介護師として働く灯りと知り合いお互いに惹かれるのですが、あかりには夫がDVで離婚したという苦い経験があり、そのせいで娘もトラブルを抱えているのです・・。

周吾は結婚をあきらめています。それはもちろん、認知症の父親を抱えているから。
周吾は時々、自分を責めるけど、私から見たら出来すぎなくらい、父親の面倒を良く見る、優しい息子です。
リアル。
一体、日本中で何人の働き盛りが、周吾のように悩んでいるか。
完全なボケ老人というわけではなく、寝たきり老人というわけでもない、そんな親を持った子どもたち。
その一端をリアルに描いてあると思いました。
周吾がとても誠実で優しいのが、辛い話の中でも読者をホッとさせてくれます。
そんな周吾にはぜひとも幸せになってほしい。
あかりのような真摯な介護師にも、幸せが訪れて欲しい。願わくば二人が・・。そしてあかりの娘の志保も一緒に幸せになってくれたら・・・そう願わずにいられない、登場人物の誰もが好きになれる・・身につまされて気が重くなる話だけれど、読後の感じは何となく爽やかで、優しい物語だと思いました。



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