【映】ボーイズ・ドント・クライ

ボーイズ・ドント・クライ [DVD]
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「幸せの隠れ場所」に引き続き、実話ベースの物語らしいけど、こちらはなんともやりきれない、ものすごく辛くて悲しい物語。
今からざっと30年ほど前の話になるんでしょうか。一人の性同一性障害の女性の生き様を描いています。
今でこそ、「性同一性障害」というのは一般的に知られているし、市民権も得ているように思うけど、当時はきっとまだまだ理解も得られなくて、実際映画の中でも主人公は「ばけもの」と罵倒されたりします。
ヒラリー・スワンクは女性的な女優ではないし、こんな風に男装してみると、パッと見た感じ男にしか見えない。ちょっと優男過ぎる感じはするけど、いくらでもそう言う人いますよね。
そんな主人公、ティーナ・ブランドンが本名だけど、人にはファーストネームが「ブランドン」と言う風に、男名前を教えます。一生懸命男を装い(股間にも工夫している)字幕は「俺」と言う一人称。きっと彼が日本人だったらやっぱり「僕」よりも「俺」を使うでしょうね。
その様子は痛々しくすらあります。
「性転換手術」も考えているんだけど、費用の面と肉体的な苦痛に対する恐怖があるみたい。
男になりたい、中身は男だと思う、けれど、肉体は厳然とした女で、月に一度は生理もやってくる。
想像できない苦悩があるのでしょう。
彼は、見知らぬ町に住み着き、そこで彼女まで作ってしまう。彼女はブランドンの中身に惹かれたのです。
しかし、いつまでも素性が隠せるわけではなく、結局はばれる日が来ます。
そうなると、あれやこれやと想像できるとおりのことが・・最悪の方向にことごとく物語が進んで行き、かなり落ち込む結末に向かいます。
驚くのはやっぱり、これが実話だと言うことでしょうか。
辛すぎる結末だけど、実話だから有無を言わさぬ迫力がある。
事件を起こす二人の極道者がすごく憎たらしいけど、自分がもしも当事者だったら?まさか、この二人のようなことはしないと思う。でも、異端を差別する気持ちが、自分にはないと断言は出来ないのです。
物語として一部始終を傍観するのと、当事者になるのとはまるで違うと思うのです。
そう思うと辛さも倍増する物語でした。
衝撃のラストまでは、特に大事件が起きるわけでもなく、日々の生活を淡々と描いてあるだけなのですが、それがまたなんか知らん釣り込まれましたよ。なんか起きそう・・・とはらはらしながら見ていたからかな。
ものすごく心に残る物語で、しばし後を引きました。
辛い・・・。辛すぎる。ならず者の2人組み、引き裂いてやりたいぐらいに憎いです。


※ならず者なんだけど、ピーター・サーズガードのこと、初めてかっこいいかもと思った(^_^;)
無精ひげとか、だらしないロン毛とか案外似合ってると思いました。
でも、もう、きっとどんな役をやってもこのイメージは拭えない気がする。
それにしても、もう片方のならず者トム、減刑って・・・・無性に腹立たしい!!

★★★★
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