【本】家のない少年たち 親に望まれなかった少年の容赦なきサバイバル

家のない少年たち 親に望まれなかった少年の容赦なきサバイバル
家のない少年たち 親に望まれなかった少年の容赦なきサバイバル鈴木大介

太田出版 2010-12-17
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詐欺、闇金、美人局、架空請求、強盗―家族や地域から取り残され・虐げられ、居場所を失った少年たちは、底辺で仲間となって社会への「復讐」を開始する。だが大金を手にしてもなお見つからない、“居場所”。彼らはそれを探し続ける。取材期間10年、語られなかったこの国の最深部を活写する、震撼ノンフィクション。(「BOOK」データベースより)


ここに登場する「龍真」と言う青年は、とても頭がいい。
自分で自分を「チキン」だと認識しているあたりも、却って勇気があるからだと思える。仲間をとても大事にするハートがあるし、仁義を知っているし、「いま、何をするべきか」「この先をどうやって行くか」・・・と、熟慮するなど、前向きと言うか建設的というか・・。
闇社会の中での彼の活躍は、義賊的な部分もあるためか、胸がすくようだし、ドラマティックだし、「読み物」として本書を捕らえたら、実際とても面白い。これを元に小説を書いたら、それもとても面白いものになるのではないか・・・。
でも、ここに描かれた闇社会の実態は、本当におぞましく恐ろしい。
本当に日本か?
本当にこういう世界があるんだろうか。
幸いにも今まで接点なく生きて来られているが、それはひょっとして遠いと思っていて実は身近にあるのではないか?ふとした拍子に接触してしまったらどうしようか?とおののいてしまう。
本書の言いたいことは、犯罪少年も好きで犯罪少年になったのではなく、闇社会で暗躍しながら、犯罪に手を染め人を威嚇しながらも、実は寂しく人恋しいのだと言うこと。
龍真青年のことを思っても、まともな家庭でまともな親にごく普通に育てられていたら、全然違う人生があったに違いない・・・たらればを言っても意味がないけれど、そう思う。
犯罪少年がそのように育つのはそれなりの背景があるのだということはわかった。
でも、今後もっとそう言う少年が増えていくのじゃないだろうかと思うと、とても深刻だし暗澹としてしまう。



家のない少女たち 10代家出少女18人の壮絶な性と生 (宝島SUGOI文庫) (宝島SUGOI文庫 A す 2-1)
家のない少女たち 10代家出少女18人の壮絶な性と生 (宝島SUGOI文庫) (宝島SUGOI文庫 A す 2-1)鈴木 大介

宝島社 2010-10-07
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