【映】牛の鈴音

B003SM80B8牛の鈴音(うしのすずおと) [DVD]
バップ 2010-09-08

by G-Tools


上映開始の頃、テレビなどでとても評判になった作品。
あの時結構内容をテレビで見てしまい、見たときは涙が止まらないぐらい泣けたけど、そのときに感動の大部分をつかってしまったか?いざ本編を見てみると、そこまでは感動というか、泣くほどのことはなかったです。
そして、この作品は何?「ドキュメンタリー」なの?いわゆる普通の「映画」なの?
淡々と日々の暮らしが写されるだけだけど、それが意外にもドラマティックだったので、そこに「ドキュメンタリー」ではない違和感が感じられてしまいました。

実は「ザ・コーヴ」の影響があると思う。「ザ・コーヴ」は見てないんだけど、都合よく編集されたり脚色してある作品で、地元の漁師さんたちにはとても不幸な騒ぎになってしまっていますね。
では、私が今まで見たことがあるノンフィクションだと思ってきた「ドキュメンタリー作品」に、そう言うことはなかったのか?今見ている「牛の鈴音」はどうなんだろう?と、頭のどこかにあって、思ったよりも感情移入できなかったかも・・・と言うのが正直な感想です。

とはいえ、それでも、老いさらばえて痩せた牛が、一歩一歩ヨロヨロと田んぼに向かう姿や、牛を大事にしながらも酷使せざるを得ないおじいさんの姿に、やっぱり感動はあります。
牛よりも粗末にされていると怒り心頭のおばあさんにも、すごく共感。おばあさんは気が強く機関銃のごとくよくしゃべり(おばあさんのおしゃべりがナレーターの代わりになるほど)牛にも意地悪なことを言うし、おじいさんにもとてもきつく当たるんですが、でも、自分がこのおばあさんだったらやっぱり同じように思っただろうと、私はおばあさんの立場に立って同情してしまいました。
だけど、こんなに働きづめに働くおじいさんを見ては、やっぱり私には何も言えません。
ただ頭が下がるだけ。
子どもたちだって、「牛のおかげで学校に行けた」と言うのですが、親への恩は感じないのか?とちょっと腹が立った。
新しい若い牛を買って、飼う事になるんだけど、またこの若い牛が意地悪で!!
牛の世界にもやっぱり優劣、上下関係があるのね、、、と思ってしまいました。
最後に、牛が集めた(集めたのはおじいさんとおばあさんだけど)柴の束を見て、その数の多さに感極まりました。

この映画を見ている間中、高村光太郎の「牛」の詩が頭の中をぐるぐるしていました。
暗記しているわけではないのですが・・・・(^_^;)

牛はのろのろと歩く
海でも山でもどこへでも歩く・・・みたいな感じ。
牛の目は優しい
とか
牛のよだれ・・とか
断片のしかも本の少ししか覚えてないけど(覚えているとは言いがたい)
それでも、その詩がずっと背後にある気がしていました。

こんなページがあったのでリンクさせていただきます。
「牛の鈴音」の牛は「のろのろ」と言うよりも「よたよた」なんですけどね・・・(^_^;)

高村光太郎 「牛」 朗読
http://t-koutarou.net/Entry/18/



スポンサーサイト
11:29 : [映画タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL