【本】静寂の叫び/ジェフェリー・ディーヴァー

415079555X静寂の叫び〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver
早川書房 2000-02

by G-Tools

4150795568静寂の叫び〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver
早川書房 2000-02

by G-Tools



ディーヴァー作品はライムシリーズしか読んだことがないのだけど、評判がいいのでこの作品を読んでみました。

聾学校の女生徒と教師たちが乗ったスクールバスが、凶悪な脱獄囚3人組にバスジャックされてしまい、今は使われていない食肉工場に監禁され、犯人たち彼女たちを人質に篭城する。その犯人たちと対峙する捜査官。果たして人質は無事に救出されるのか、犯人たちは逮捕されるのか。

ほとんど、食肉工場とその付近に設えられた警察側とのやりとりだけで進行していきますが、そのなかで、捜査官と犯人の会話で繰り広げられる心理戦、駆け引きがとても読み応えがありました。
主人公のポター捜査官は、ディーヴァーで言うとやっぱりライムがいるように、頭の回転やらなにやら、すごくスマートなのですね。賢い人の頭の中って・・・なんでもない会話に見えて、実は裏に思惑のある発言だったり・・・。
犯人たちに捕まっている、聾学校の少女たちにも、そこでは緊迫したドラマが繰り広げられていて、主人公のひとりであるメラニーの視点がリアルに描かれていて読ませます。
また、政治方面からも、マスコミ方面からも、事件に介入しようとしてきて、捜査官たちが煩わされる様子などは、とってもありそうなリアルな展開でうならされました。
こういうものを読んでいると、時々犯人側にちょっとした親近感も沸いてしまうんですが、これも読者なりに「ストックホルム症候群」に掛かっているのかも知れません。
悲惨な結末を迎えた過去の篭城事件に思いを馳せる、ポター捜査官の思い出なども興味深かったです。
ラストはちょっと「そこまで?」と言う感じもしたのですが、全編一気に読まされる面白さで満足です。
ライムシリーズもまだ全部は読んでないので、今度また読んでみたいと思います。
スポンサーサイト
11:08 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL