【本】夏草の記憶/トマス・H. クック

4167218585夏草の記憶 (文春文庫)
トマス・H. クック Thomas H. Cook
文藝春秋 1999-09

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「これは私の記憶にあるなかでも、もっとも暗い話である。また、このことについては、誰にも語るまいと固く心に決めていた話でもある」
こう語りだすのは、主人公のベン・ウェイド。「事件」からは三十余年経っているけれど、その「記憶」に苦しめられている。時々、親友のルークからも事件について意見を問われては戸惑っている。
その記憶とは、同級生の女の子、ケリー・トロイが巻き込まれた惨たらしい事件だった。
いったい、その事件とは・・・。

というだけの話・・・と、言ってしまえば身もふたもないけど、それが解き明かされるまでが延々と、ベンの思い出話の中で語られる。青春の一こま、ひと夏の記憶がとても鮮明にみずみずしく語られる。
真実になかなか近づかず、とてもじれったい気持ちで読み進めたが、衝撃のラストにはうなってしまった。
人が人を愛するときの感情、一瞬で愛が憎しみに変わるとき、そして後悔の念とともに残りの人生を生きる辛さなどが克明に書かれていて、ラストの衝撃に拍車をかけていた。
ちょっと私には想像がつかないラストだった。


いま、「沼地の記憶」と言う本の感想をあちこちでちょこちょこ見かけ、興味を持ったが、図書館に蔵書がなくて、同じ著者のこの本を借りたのでした。
記憶シリーズ、というものがあるらしく。
読んでみたい・・・・かも・・・・。
翻訳は苦手だけど、ドロドロ感が好みなんですよねぇ~~(^_^;)

4167218402緋色の記憶 (文春文庫)
トマス・H. クック Thomas H. Cook
文藝春秋 1998-03

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4167254425死の記憶 (文春文庫)
トマス・H. クック Thomas H. Cook
文藝春秋 1999-03

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4167218658夜の記憶 (文春文庫)
トマス・H. クック Thomas H. Cook
文藝春秋 2000-05

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4167705850沼地の記憶 (文春文庫)
トマス・H. クック Thomas H. Cook
文藝春秋 2010-04-09

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