【本】ラスト・チャイルド/ジョン・ハート

4150018367ラスト・チャイルド (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1836)
ジョン・ハート 東野さやか
早川書房 2010-04-09

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翻訳モノは割りと苦手なので、この本も実は文体的に読みづらかったんですが、読んでいくうちに物語に釣り込まれていきました。読みにくい~~でも続きが気になる、読みづらいけど読まずにいられない・・という。

主人公のジョニー少年13歳は、一年前に双子の妹が誰かに連れ去られ、行方不明になったのを発端に、両親の不仲、父親の疾走、母親のドラッグ中毒育児放棄、土地の実力者による母親の恋人気取りとDV・・という辛酸を舐めた生活を余儀なくされています。
そんなジョニーの親子を心配し、何かと世話を焼いてくれるハント刑事は、実はジョニーの母親に気があるらしく、ジョニーは妹が見つからないのも影響してすっかり大人不信に・・・。
ジョニーは自分ひとりで妹を見つけようと、非力ながらも孤独に闘っているのですが・・・。

まず、このジョニー少年。とても健気で母性本能をくすぐられます。
妹はどこかで生きていると信じて、自分だけで危険な捜査を繰り返していて、それが結局意外な真実を明らかにしていくのですが、その過程が意外性に富んでいて面白く、ジョニーの健気な姿に応援しないではいられず。
子どもだから非力だし、すぐに大人たちの介入にあってしまうのだけど、めげずに自分の信念を貫き通しては妹の捜索に没頭します。その姿は頼もしくもあり、カッコよくもあり。見応えがありました。

捜査の結果真相はとても意外なものだったのだけど、アメリカのネイティブの人々の歴史にも触れられていて、運命の連鎖というものをとてもうまく描いてあり、うならされました。
読み終えてみればものすごい感慨と達成感が・・。
読んでよかったな~と思わせられる一冊。

ハヤカワミステリは本当に苦手なのが多いんですが、読んでよかったです(^^)。

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