【本】リアル・シンデレラ/姫野コオルコ

4334927025リアル・シンデレラ
姫野 カオルコ
光文社 2010-03-19

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アマゾンの書評見たら、6人中6人が★5個・・つまり満点で、びっくりしました。
現代に蘇る聖人・・なんて言葉も見られ、たしかにうんうん、と納得です。
シンデレラを元にして、ある一人の女性の生涯を描く中で、本当の幸せとは何かに「はっ!」と気付かされるようなものがたりです。
主人公は家族や周辺のひとたちから見たら、愛らしく誰からも好かれる美人の妹と事あるごとに比較されてしまいます。そのため、幸薄く可哀想な「泉」と言う女性。
だけど、泉は本当にみんなが思うような「可哀想」な人だったのか?
じっくりとその生涯が描かれ、読者に泉の本当の姿・・本当の気持ちが見えてきます。
それは可哀想ではなく、とても豊かな生き方であり、気持ちであること。
でも、人は誰しも、自分の物差しでしか人を計ることが出来ない。
自分の価値観の中でしか、その人の幸せを願ったり感じたりすることが出来ない。
そうした、手前勝手な物差しや価値観によって、泉の本当のすがたは、隠れてしまうのです。
本当には、他人を理解しようとしないエゴイズムによって、泉の真実の姿はゆがめられてしまうのです。
ひとはみな自分に理解出来ない生き方をする人物にはイライラさせられるし、納得できない、しようとしないのでしょうね。物語の中でなら、私もきっと「継母」や「姉」の立場で、エゴイズムによって、ゆがんだ真実を見てしまうのでしょうが、物語を「読む」ことで全体を俯瞰できたのが幸い・・と言う感じがしました。
泉の生き方は、本来、誰にとっても本当に幸せである生き方なのではないか、と思います。

ただ、世間的には圧倒的な高評価ですが、個人的にはまぁまぁかな・・って感じです(^_^;)。
好みだろうけど、あんまりそこまで好きではない。
俯瞰しているつもりだったけど、結局は「継母」「意地悪な姉」の立場だから理解できないのかもね。
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