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【映】】こころの湯

B00018GY2Yこころの湯 [DVD]
ポニーキャニオン 2004-03-03

by G-Tools


今回は中国映画のご紹介です。
中国映画で父親と息子の愛情を描いた作品・・というと、「山の郵便配達」「北京バイオリン」などが思い出されます。この映画もとても心に残る作品でした。

地域の開発で、やがて取り壊しとなる古い町の、古い銭湯が舞台です。
その銭湯は、主人公であるおじいさん(父親)が、知的障害のある息子とふたりで切り盛りしています。地域の人たちには人気があり、銭湯、マッサージ、髭剃り、などなどこなしつつ、社交の場であり、いわゆる「憩いの場」でもあるのです。
あるとき、独立して都会で生活している長男が、ひょっこり帰ってきます。
どこかぎくしゃくしている長男とお父さん。
すぐに帰るつもりの長男が、ちょっとしたきっかけからずるずると帰るのを延期して・・・。


この主人公の父親は、「變臉(へんめん)/この櫂に手をそえて」の、主役だった人です。
日本では数年前のNHKのドラマ「大地の子」の、中国での養父役・・(見てないのでわかりませんが)として、出演されているそうです。日本で人間国宝として認定されているようです。


ほのぼのした笑いあり、切なさあり、そして涙あり。
かなり泣けました。
特に子どもを思う親の気持ちが、あのおじいさん俳優がやると、すっごく良いです。なんとも子どもを思っているのが全面に感じられて。息子の二人もいいのですが、次男も好演。泣かされました。
押し付けがましいのは嫌いですが、そういうのがないですね。
長男との軋轢みたいなのは、原因とかははっきりとは描かれてないのですが、田舎暮らしがイヤで都会に行ったんでしょう。そのときのこと、いろいろあったんだろうなと、想像してました。

私は自分が長子なので、どうしても長子と言う存在にこだわってしまいます。色々思いながら見ました。
長男に対しての態度と、次男への態度の違い過ぎることが気がかりでした。
家を捨てて出て行った長男に対して、父親として愛情を示せなくなったのか・・。
もともと、次男への愛情が大きすぎて、長男は父親や家を見限ったから、出て行ったのか。
どちらにせよ、次男への父親の深い愛情を目の当たりにして、長男は複雑な気持ちだったでしょうね。
(でも、一人っ子政策は?)
そして、父と息子の物語は個人的にとてもツボにハマりやすいので、余計にぐっと来ました。


あと、主人公は銭湯を経営していますが、中国では高地の地方で雨のほとんど降らない乾燥帯があり、お風呂どころか水の確保に大変な苦労をしているようです。
その地方で、ある家庭でのこと。娘さんの入浴シーンがあり、水を自分たちの乏しいであろうと思われる穀物と等価で交換しているシーンがあります。お茶碗一杯の穀物と、お茶碗一杯の水を交換してもらい、樽にためて持って帰る・・そのようにお風呂一杯の水を手に入れるのに、ものすごく苦労しているんです。
主人公は、その話を次男に言い伝えていたようなのですが、そのシーンがとても印象的です。
銭湯・・水を思い切り贅沢に使う場所・・・それなのに、というか、だからこそなのか、水の大切さを忘れないように、自分にも息子にも言い聞かせていたのかと思いました。
水浴びが年に一度、それも遠方の湖まで何ヶ月も掛かって巡礼のように歩いていくと言うシーン・・なんだか胸に迫って泣けてきました。
夜、私自身お風呂に入るとき、いつも当たり前のようにお風呂に入っているけど、本当にありがたいことだな~と、思いました。
こういう気持ちは、時が経てば忘れてしまうんですけどね・・なるべく忘れないようにしなくては!(^^ゞ

しみじみとした感動のある作品です。機会があったらみてみてください。

★★★★☆


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