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【懐】風と雲と虹と

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先日NHKのあの日あのときあの番組というドキュメンタリーで加藤剛さんの追悼番組として『風と雲と虹と』を放送していました。
ゲストは加藤剛さんが演じた平将門の妻、良子役をされた真野響子さんでした。
真野さんが語る加藤剛さんの、知的で博識で謙虚で穏やかなところがまんまイメージ通りで、印象的でした。
なによりもご自分のことを何も語らないと。
何かを読んだり体験していてすでに知っていても、それは口に出さず、黙々と与えられた演技をすると言われました。
私なんかちっちゃい体験や知ってることを、言いたくて言いたくて仕方ない人間なので、頭が下がりましたわ。。。(^◇^;)
真野さんとも深い親交があったこともあり、真野さんの加藤剛さんへの尊敬もよくわかりました。
真野響子さんも今でもお綺麗だけど、当時の真野さんはまた美しかった。。
お肌もつるつるのすべすべです。

加藤剛さんはこの年の大河ドラマの主演が決定していて、ぜひとも平将門を演じたいということで、ドラマが決定したとか。
先に主演が決定ていたんですね。
ドラマのタイトルじゃなくって。

平将門は私はこのドラマで初めて存在を知ったんですが、その後もその名は聞くのですが、そのときは「怨霊」だとか「鬼」だとか言われていまして、イメージが違うので驚きました。
その後、権力に反乱を起こして敗れたら歴史上はそんな風に残ってしまうと知りましたが。

ドラマの内容はここでは書かなくてもいいと思いますが・・
番組で裏話みたいなのを聞いたのでメモ代わりに。

・将門と良子は略奪婚
・結婚当日に馬で良子を将門がさらうシーンは吹き替えなし!
当初は吹き替えの予定だったが、加藤剛さんは馬の名手でこの時の馬(ブラッキー)と一心同体で乗りこなしていて、その剛さんに後ろから支えられていて真野さんはぜんぜん怖くなかった。
・加藤剛さんは将門のことを、どんな時代でも変わらない、人によって時によって所によって態度を変えることがない、基本姿勢が一貫していた。それが人間の値打ちだ。だから彼は信頼できる永遠の友人、とおっしゃいます。
・共演の草刈正雄さんは当時大人気モデル上がりの俳優さんで、真野響子さんとは同年だとか。「沖田総司」と言う映画で共演していて、何か月か弟で身近な存在なのであまりかっこいいとか思わなかったとか(^^;
・出演者はほとんど俳優座や民藝など新劇出身の役者たちで、時代を感じるとのこと。

そんなお話のあとでドラマの最終回を流していました。


この『風と雲と虹と』は、私が初めて自分の意志で見た大河ドラマでしたよ。
それまでも親はいつも見ていたので『樅の木は残った』だの『新・平家物語』だの『勝海舟』だの、なんとなく目に入っていて、ぼんやりとシーンや役者さんたちを思い出します。
(ちなみに勝海舟の役者交代はよく覚えてます。渡哲也さんが好きだったのでショックでした)
でもこの『風と雲と虹と』は、私が中学にあがり二年になる正月に始まったのですが、正直いまストーリーを見ても、ほとんど覚えていません(^◇^;)
原作文も画面に写りましたが、パッと見ただけで硬派で格調高く厳めしい文章に見えました。
私にはいまさら原作を読むのは無理だと思います(^^;
でもこの原作本が中一当時同級生の間で回ってまして。
私のところにも順番が来て貸してもらったんですが、当然読めませんわね。
うちでは父親が読んでましたね(笑)
しかも当時風邪で寝込んでて、続きが読みたいので借りてくれ、と言われて同級生のところに借りに行ったのを覚えてますよ。

ま、そんな自分のことはどうでもいい話で、でも語りたくなるのが、この加藤剛さんと顕著に違うあたりですね(^^;


私が大河ドラマを見ていたのは考えて見れば短い間でした。
このあとずっと見ていましたが、最後に見たのは『独眼竜正宗』で、それからは見ていません。
大河ドラマをずっと見ていた父親も、いつの間にかやめてしまいました。
フィクション性が高くなり面白くなくなったんだとか

架空の人物が主人公でも『獅子の時代』などめちゃくちゃ面白かったけどねぇ。
そこでも加藤剛さんが出ておられました。
私が見た中では『獅子の時代』がマイベストの大河ドラマですね。
再放送も見たいから土曜日は猛ダッシュで帰りました(自転車通学)
オープニングも斬新でインパクトありました。


こちらが『風と雲と虹と』オープニング


そして私のベスト2は『黄金の日々』


ベスト3は…なんだろ?『峠の群像』かなぁ。

ま、そんなに内容を覚えてないんだけどね!
また性懲りもなく、自分のことをこれでもかって書いてしまったわ。
お目汚し、失礼しました(^^;
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10:43 : [そのほか]テレビやドラマトラックバック(0)  コメント(0)

【本】海がきこえる/氷室冴子

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なんだか唐突に氷室冴子さんの「海がきこえる」を読みたくなるときがありまして
いままでも何度か読み返しています。
今回きっかけとなったのは
↓ このニュースを見たからかな?

氷室冴子: 没後10年記念特集 私たちが愛した永遠の青春小説作家 (文藝別冊)
氷室冴子: 没後10年記念特集 私たちが愛した永遠の青春小説作家 (文藝別冊)氷室冴子 新井素子 飯田晴子 伊藤亜由美 榎木洋子 榎村寛之 荻原規子 菊地秀行 木村朗子 久美沙織 近藤勝也 嵯峨景子 須賀しのぶ 菅原弘文 高殿円 田中二郎 俵万智 辻村深月 ひかわ玲子 藤田和子 堀井さや夏 三浦佑之 三村美衣 群ようこ 山内直実 柚木麻子 夢枕獏

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こちらもすごく興味を引かれますが、でも読みたかったのは「海がきこえる」でした。
夏だしねぇ(^^;
(この記事を書き始めたときは真夏だったんです!)

でも、最後に読み返してから本が行方不明になってしまって(^^;
私が持っていたのは単行本だったんだけど、今回文庫本を購入。
加筆修正されているみたい。
どこが違うのか確かめてみたくて、単行本をもう一度さがしたけど
やっぱり出てこなかった(^^;

私はコバルト世代と言ってもいいのかわからないけど、読んだのはすごく初期ですの。
中学に入ったとき新しく同級生となったひとが、コバルト文庫をいっぱい持っていて
貸してもらって読んでいました。
そのひとは、吉田としさんとか、佐伯千秋さん、清川妙さんなどが好きだったようで
そのひとたちの作品を読ませてもらった記憶がありますが
2年生になってクラスが別れてからは読まなくなりましたっけ。
そんな風にそれほど仲が良くもなかったけど、本を貸してくれるという、
気前のいい、気持ちのいい同級生だったなぁ…。


ちなみに私の中学時代は、近所に本屋はおろか
図書館も電車に乗っていかないと行けなかったし、
本はけっこう遠い存在でしたっけ。
学校の図書館には読みたい本は無いって言う感じだったし。

閑話休題

そんな私は、氷室冴子さんはコバルト文庫では読んでなくて、
「海がきこえる」もアニメを見たから原作を読んだのだと思います。
読書メモによれば、1997年に読んでまして
それが氷室冴子さんの作品を読んだ初めてだったのです。

それから(大人になっていたので)図書館にある本をちょくちょくと読んでいたけど
膨大なコバルト文庫等の作品をほとんど読んでいなくて
ネットを始めて、ネットを通してお友達になった方に
たくさん、コバルト文庫を貸していただきました。
それでも、氷室作品のほんの少ししか読んでいませんね(^^;
「ジャパネスクシリーズ」
「ザ・チェンジ」
「多恵子ガール」のシリーズ
などなど
エッセイもおもしろいですよね!!


だから氷室冴子さんのファンです
とは、言いにくいのです。
青春時代にコバルト文庫で氷室さんの作品を読んだ人たちには
少し引け目を感じてしまいます(苦笑)

青春時代にコバルト文庫で氷室作品を読みたかったな…(^-^;



前書きが長くなったけど(長すぎ~~)『海がきこえる』は、高知での高校生活と、進学した東京での大学生活を舞台に、わがままな美少女(たち)に振り回される主人公たちの青春物語、という感じでしょうか。
そんな簡単な物語じゃないんだけど(^^;

主人公杜崎拓は松野という親友がいて、成績もそこそこで、先生たちに媚びを売ることもなくプライドを持って、それなりに充実した学校生活を営んでいた。そこに突如東京から、里伽子という美人で成績もよくてスポーツもできる、まぶしすぎる転校生が来ます。
なぜか転校生とかかわり合いを持ってしまう拓。
やがて里伽子を好きになった親友松野との友情にひびが入り…

順調だった学校生活は望まずとも里伽子の出現によって波乱を強いられてしまいました。
そんなほろ苦い思い出を抱えての上京。
拓はそこで偶然里伽子に再会します。

拓の学生生活もみずみずしく描かれ、里伽子のほかにも年上の美女に絡まれてしまい、飽きることがないいろいろな出来事が次々起きる…と言っても突拍子のないことでもなく、等身大の若者の姿が描かれ、なんだか学生時代に戻りたいなぁと思わせられる作品です。

拓は、当時はその言葉はなかったけれども『草食系男子』です。
恋愛小説という側面がありながら、その手の部分はほとんど描かれていません。
だいたい、いつの間に拓と里伽子は、おたがいに名前を呼び捨てし合う仲になったんか??(^^;
友達以上、恋人未満(懐かしい?)そんな感じの関係が、物足りない人もいるかもしれないけど、私は心地よく読めました。

小説は雑誌アニメージュに連載されたそうです。
1993年 単行本化
1999年 文庫化
そのつど加筆修正がなされているようですね。
Wikipediaに
【1993年の単行本化の際には、作者による編集が加えられ、拓と里伽子が高知城前でキスするシーン、拓と里伽子、松野と知沙が四万十川へ泳ぎに行くシーンなどが省かれた。1999年の文庫本化の際には、時の流れによるヒット曲などの変遷(例えばWinkから安室奈美恵へ)により現実と小説にギャップが生じたため、当時の状況に合わせて作者による修正が加えられた。】
キスシーンがもとはあったのか!!
今初めて知ったぞ(^^;
私はないほうで読んでたから、キスの一つもなくて潔い小説だなぁと思ってた。
削ったのか~~。なんでやろ?でも、ないほうがいいな。(^^;
ふたりのそういうシーンは今となっては想像もできない。
カラオケのシーンも文庫で「アムロ」になってるから驚いた。
アニメージュだけに「ガンダム」のことかと思ってしまった(笑)
あと、文庫版のあとがきにマンションの値段を変えたとありましたね。
バブルのころのとんでもない値段をそのまま使えなかったとのことでした。

懐かしい。
ノスタルジーな小説です。
単行本、出て来たらいいのにな(^^;







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