【本】微笑む人/貫井徳郎

4408536075微笑む人
貫井 徳郎
実業之日本社 2012-08-18

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【内容】
エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。
犯人の仁藤は世間を騒がせ、ワイドショーでも連日報道された。
この事件に興味をもった小説家の「私」は、ノンフィクションとしてまとめるべく関係者の取材を始める。
周辺の人物は一様に「仁藤はいい人」と語るが、一方で冷酷な一面もあるようだ。
さらに、仁藤の元同僚、大学の同級生らが不審な死を遂げていることが判明し……。
仁藤は本当に殺人を犯しているのか、そしてその理由とは!?
(Amazon紹介ページより)


【感想】
小説家の「私」が、事件のルポルタージュを書くという形式なので、インタビューなどがあり、あるいはそのインタビューを小説風にして書いたり、と、とにかく「伝聞」が主な内容になっている。関係者の証言から、事件の真相に迫って行こうとしている。
それは良く分るのだけど、湊かなえさんの「白ゆき姫殺人事件」を読んだばかりだったので、なんとなく物語の作りが似ている気がしてならなかった。
途中までは大変面白く、この殺人犯とされる仁藤の背景が気になる。一見とても善良そうに見えて、時折垣間見せる邪悪な一面・・・。
その邪悪な一面が殺人を犯したのか、どうなのか。犯したとすればそのときの心理状態は?本当の動機は?そもそも、本性はどうだったのか。
しかし、最後まで読み終えて読者に分ったことは。

ここからネタばれ&辛口コメントです。未読の方、ファンの方はご注意ください。
















結局最後まで読んでみたら、あまりの中と半端っぷりに唖然としてしまった。
え?そこで終わり?
えええええええ???
マジで??
と、思ってしまう。
だって、何ひとつ、分らないままなんだから!
なんとなく匂わせておいて、さぁ、本当のところはどうなの?と思ったところで・・。
おわり。
うーん。そりゃないよ~~。

たまにありますよね。こういう小説。あとは読者の想像に任せます・・みたいな。
ただでさえ私はその手の結末が嫌い。
想像で・・って(^_^;)
小説家なんだから、最後まで責任持ってよ!って思わず言いたくなります。
こういうラストが好きな方もいらっしゃるでしょうが、私はダメ。

途中まで面白かっただけに残念です。

辛口ゴメンナサイ。




著者の作品のマイベストは「乱反射」「空白の叫び」「愚行録」です。
乱反射 (朝日文庫)乱反射 (朝日文庫)
貫井徳郎

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愚行録 (創元推理文庫)愚行録 (創元推理文庫)
貫井 徳郎

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空白の叫び〈下〉 (文春文庫)空白の叫び〈下〉 (文春文庫)
貫井 徳郎

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20:21 : [本・タイトル]は行トラックバック(2)  コメント(2)

【映】悪の経典

悪の経典

原作未読だけど、見てきました。
面白かった~~♪

一見人望があるイケメンの高校教師、蓮見。生徒たちからは「ハスミン」と呼ばれて慕われている。
しかし、その実態は…という物語。

いろいろツボだった。

以下ネタばれ含みます。ご注意ください。







たとえば、伊藤英明がカッコよくてセクシーだった。
家の中ではいつも裸で、惜しげもなく裸体を晒していた。
女子高生とのキスシーンもあった。あの女の子は実際には何歳だろうか、気になった。
ちょっとオーバーアクションだなぁと思ったけどそれは蓮見の「演技」なのだ。
ライフルをぶっ放すシーンなどは本当にカッコよくセクシーで萌えた。
そのほかには、山田孝之もたいがいにしてほしい教師役だったけど、実は、セクハラはやってないのでは?と、一瞬思ったのだ。あんなにドラムが上手で、と、意外性を見せ付けられるので、セクハラじゃないよね?セクハラはあの女生徒の嘘だよね?と一瞬思う。。。。が、やっぱりやっとったんや~~っていう、あのシーンはひそかに爆笑した(^_^;)。
ほかの教師たちのキャラも立っていて面白かった。
生徒たちも印象的な子が多かった。

不謹慎なのだけど、ある意味爽快感を感じたし、ストレス発散になってしまった。
映画だから!
あんまりマジメに考えて目くじら立てちゃ面白くない。。。と思わせてくれる、なかなかにぶっ飛んだ映画だった。私は好き。とても楽しめた。
よく「バトルロワイヤル」と比較して劣ると言うコメントを見たけど、「バトロワ」のように、殺人に対する躊躇や葛藤がまるでないので、その分深みがないように感じる部分があるのかもしれないけど、私はそこが良いと思った。躊躇も葛藤もなくバンバンと人を殺す。それがハスミンの魅力だ。
あくまで映画だから!!!の話!!

原作が未読だから結末を知らなかったのもよかったと思う。
20:19 : [映画タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(4)

【映】最強のふたり

最強のふたり

前から見たいと思っていた「最強のふたり」が、うちの近所のシネコンにもやってきた!!
ありがとう!ワーナーマイカル!!
喜び勇んで見に行きましたが、予想通り、予想以上に面白かった!
そしてとても素晴らしかった。

交通事故で全身マヒ状態の富豪のフィリップ、介護人を募集していた。
そこへいろんな男たちが仕事を求めてやって来るんだけど、異色だったのが、このドリス。
さっさと不採用にしてほしい、三箇所で不採用通知をもらい、失業手当てをもらうのだと言う。
その突拍子のなさが逆にフィリップに気に入られ、ドリスはフィリップの介護人になる。
しかし、街のごろつきだったドリス。介護の経験もスキルも皆無。
おまけに常識知らずで、フィリップとは環境も価値観もまるで違う。
全身麻痺のフィリップに対する心遣いも全然ない。「俺なら自殺する」と言い放ってみたり、わざと熱湯を足にかけたり、電話が掛かってきたらハイと差し出す。
だけど、フィリップにはそれが心地よい。
自分を特別扱いしない。そんな介護人に出会ったのは初めてだったろう。
ふたりの気持ちが友情に変わっていったのはとても自然なことに思えた。
ほんとうに相手に対してフラットでバリアフリーな気持ちと言うのは、とても難しいと思う。
それをドリスはとても自然に行う。それは彼が正直者で率直だから。
ときにそれは残酷なことだったりするはずだけど、フィリップの鷹揚さ(他の介護人は2週間もたないらしい)がドリスを柔らかく包んでいて、二人の掛け合わせがとても良い方向に作用したのだと思った。

全身麻痺の男とスラム街から来た介護人・・・
こういうととてもお涙頂戴の物語になるような気がする。
そうなのかな?と思っていた。
でも、違う。
ふたりのちぐはぐさが妙におかしくて、笑いが絶えない。
私も何度もドリスに釣られてフィリップに釣られて大笑いしてしまった。
(特に笑ったのは、オペラとしつけ)

でも、写真のように、スピードアップした車椅子に載って心から笑うフィリップを見て、なんだか泣けてしまった。ドリスってなんてイイヤツなんだろう?フィリップじゃなくても大好きになる。
それが証拠に、フィリップの使用人たちもドリスといる時間は楽しそうなのだ。


笑って笑って泣いて…。
いい映画を観たなぁ…。

これが実話だというんだから、本当に世の中は良いものだなぁと思えてくる。
見てよかった。超オススメ!!


実話の映画で「良い物語」は「しあわせの隠れ場所」なんかもオススメ。
今回は同じぐらい感動した!

B0046VSZBAしあわせの隠れ場所 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-11-23

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19:55 : [映画タイトル]さ行トラックバック(1)  コメント(4)

【本】白ゆき姫殺人事件/湊かなえ

4087714594白ゆき姫殺人事件
湊 かなえ
集英社 2012-07-26

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ヒットメーカー湊かなえさんの作品。
なにかと斬新なスタイルの小説を発表しておられるけれど、今作品もかなり斬新だった。
今の世の中、コレなしでは語れないだろうと言うツールである「ツイッター」などのネット情報、それを小説に上手に取り入れている。

事件は、白ゆきという人気化粧石鹸を発売している会社のOLが、惨殺されたもの。
美人で色白だった被害者と、勤務先の人気商品になぞらえて、白ゆき姫殺人事件と異名をとる。
犯人とその動機は何か。

というストーリーだけど、本書はほとんど「噂話」や「告げ口」で成り立っている。
だから最初はなんだか読むのもいやな感じだ。同僚が噂話で殺人事件の情報を知人に語ってるんだから。
こっちまでその噂話の仲間入りをしてる感覚になる。綺麗ごとは言わないけどあまりにも悪趣味。
しかし、そこにツイッターまがいのマンマローというコミュニティーサイトで「ネット炎上」する仕組みがあり、また、下世話な週刊誌の切り抜き記事があり、読者は犯人のヒントを与えられる。
それがなかなか斬新なアイデアだと思った。リアルである。

ネットの書き込み、知人の噂話、週刊誌の記事…どれもが真実に見えて、実は違う。
与えられた情報を鵜呑みにするべきではない。
何かと言うマスコミの情報に踊らされる私たち。匿名性があるからと思い、実際には言わないこともネットでは卑しく発言する人たち。そんな現代の私たちに厳しい警告がある作品だった。

ただ、最後に明らかになる動機と犯人は、あまり説得力がない。
こんなことであんな犯行はないだろう…と思うんだけど。
病んでたのか。。。


ラムちゃんにお借りしました。ありがとうございました(*^_^*)
11:31 : [本・タイトル]さ行トラックバック(1)  コメント(4)

【本】ソロモンの偽証/宮部みゆき

4103750103ソロモンの偽証 第I部 事件
宮部 みゆき
新潮社 2012-08-23

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4103750111ソロモンの偽証 第II部 決意
宮部 みゆき
新潮社 2012-09-20

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410375012Xソロモンの偽証 第III部 法廷
宮部 みゆき
新潮社 2012-10-11

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ものすごく面白かった!!一気に読んでしまった。久しぶりに寝不足になるほど夢中で読める本だった。

ある中学生の死に関連して、中学だけじゃなく町全体が大騒動になってしまう。
最初は自殺とされていたのに、謎の差出人から届いた告発状によって、殺人事件かもしれないという疑問が起きてきて、誰もが、自殺した中学生とトラブルのあった不良生徒に疑いの目を向けてしまったのだ。
関連して他にもいろいろと事件が起きてしまう。
そんな中で中学生たちは、自分たちで裁判を起こし、「真実」を明らかにしようとする物語である。

なんとも長い物語だ。
なにが書かれているんだろう。と思っていた。でも、読み始めると止まらないのだ。
宮部節というのだろうか、例によって、ひとりひとりに対する描写が丁寧すぎるほど丁寧。
電話ボックスで少年を見かけただけの、電気屋のおじさんさえ、懇切丁寧に語られている。
でも、それが宮部さんらしい。
どんな登場人物にも手間暇かけて、愛情を注いでいる感じがする。
死んだ中学生、柏木拓也は明らかに自殺のようだ。それなら何が問題になるのか。
その真実を見つけるだけのミステリーではない。その「事件」によって様々な人間模様が繰り広げられる。
中学生同士のかかわりはもちろん、彼らだけではない、家族の問題。中学生だからこそ、その家族が大事なんだと思う。だからそこに読み応えがある。
いろんな家族がある。信頼関係がしっかりとした理想のような家族もあれば、子どもに大きな傷を負わせたり負担をかけている家族もあるし、暴力で縛り付けている家族もある。
事件によってそれらが見事に、とてもリアルに浮かび上がるのだ。
中学生らしい子どもっぽさ、それに伴う正義感、あるいは反抗、ともすれば青臭い友情、逆に大人の入り口に立って持ち始める分別や駆け引き、深い考察。。。中学生だからこそ、大人でもない子どもでもない、そんなかけがえのない一時期だからこその物語だと思う。



最初、「真実は一目瞭然なのでは」と思っていたけれど、それがこの長い物語を読むうちに徐々に、その真実の裏側に隠されたものが見えてくる。
読み終えてみれば深い感動があるし、作者の、登場人物に対する愛情が見えて、感慨を覚えた。
この小説は、私も貸本で読んでいる小説新潮で約10年、連載していた。
早々に連載を読むのをリタイアしてしまったけど、その長さに驚いていた。まだ終わらないの?いつまでやってるの?っていう感じ。でも、本書を読めばその長期連載も納得。
宮部さんにはお疲れ様でした。面白い本を読ませていただいてありがとうございました。とお礼を言いたい気分です。本当にお疲れ様でした。



ちなみに、一番印象深いのは浅井松子ちゃんです。



マムさんにお借りしました。ありがとうございました(*^_^*)
(図書館では50~70人待ちの人気図書です。なかなか読めなかったでしょう。感謝です!)
10:47 : [本・タイトル]さ行トラックバック(1)  コメント(2)

【映】アルゴ

B009YA8EVEアルゴブルーレイ&DVD (2枚組)(初回限定版) [Blu-ray]
ベン・アフレック
ワーナー・ホーム・ビデオ 2013-03-13

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劇場鑑賞

1979年11月4日、イランの過激派がアメリカ大使館を占拠! 混乱のなか6人が脱出、カナダ大使の私邸に逃げ込む。残る52人の大使館員を人質にとったイラン側の要求は、癌の治療のためアメリカに入国した前国王パーレビの引き渡しだった。
大使館員の写真付き名簿は、襲撃直前にシュレッダーにかけられたが、イラン革命防衛隊は、子供を使って断片をつなぎ合わせていた。名簿が復元されれば6人の脱出がバレ、捕まれば公開処刑されるのは間違いない。
国務省はCIAに応援を要請、人質奪還のプロ、トニー・メンデス(ベン・アフレック)が呼ばれる。トニーが閃いたのは、ウソの映画を企画し、6人をロケハンに来たカナダの映画クルーに仕立て上げ、出国させるという作戦。トニーの知人の特殊メイクの第一人者で、『猿の惑星』でアカデミー賞に輝いたジョン・チェンバース(ジョン・グッドマン)が協力を快諾する。Amazon紹介文より抜粋



CIAっていうとついついネイサン・ハントとかジェイソン・ボーンとか「96時間」のニーアムリーソンとか思い浮かべるしけど、実際はこの映画みたいに地味~な活動をしているのかもしれないと思った。地味なのにハラハラとさせられるあたりが凄かった。
22:31 : [映画タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】南極料理人

B002YV7V7I南極料理人 [DVD]
バンダイビジュアル 2010-02-23

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西村(堺雅人)は、ドームふじ基地へ南極観測隊の料理人としてやってきた。
限られた生活の中で、食事は別格の楽しみ。
手間ひまかけて作った料理を食べて、みんなの顔がほころぶのを見る瞬間はたまらない。
しかし、日本には妻と8歳の娘と生まれたばかりの息子が待っている。
これから約1年半、14,000km彼方の家族を思う日々がはじまる・・・・・・。Amazon紹介文


南極観測隊というレアな仕事をする男たちの生活を淡々と描いた作品。大笑いはないけどクスクス笑った。食べることは人間の基本だなぁ。節水、とか、健康第一、とかあちこちに貼られた標語や、電話のところにある砂時計、娯楽室(リビング)に置いてある本や漫画やビデオがミョーに気になった。それよりも、観測隊は自衛官なのか、とか、観測隊の仕事内容とか色々トリビアでへぇ~と思うこと多々。
極限の生活なんだけどゆるゆるした感じがとてもよくて面白かった。

★★★☆
22:28 : [映画タイトル]な行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】トライアングル

B005UIYEAOトライアングル [DVD]
アミューズソフトエンタテインメント 2011-12-22

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【ストーリー】
生き残った彼女が見たものは、逃げ惑うもう一人の自分だった・・・
友人に誘われ、ヨットセーリングに行くジェス。
しかし、沖に出た途端、嵐に襲われヨットもろとも大海原へ投げ出されてしまう…。
命からがら助かった5人の前に、突然豪華客船が現れる。
救助を求めて乗り込み船内を調べてみると、たった今まで人がいた形跡はあるものの、なぜかその姿は全く見えなかった。
手分けして船内を探索していると、突然、覆面をした謎の人物が現れ、抵抗する間もなく一人、また一人と命を奪われていく…。
わけの分からぬまま逃げ惑うジェス。
ただ一人生き残り、船内からやっと甲板へと逃げ出した彼女がそこで見たものは、転覆したヨットから再びこの客船に向かって助けを求める自分たちの姿だった。

今、体験したことは夢なのか?それとも現実なのか?そして彼女はこのループする船から無事に脱出できるのか!?Amazon紹介文

【感想】
とても印象的な映画。
最初はわけが分らずとても不気味だ。見ているうちに分ってくるかと思うけど、なかなか分らない。
いつまでたっても何がなんだかわからないから、途中ものすごいストレスを感じた。
でも徐々に徐々に「どういうこと?」が「そういうこと?」に変わっていく、真実に誘導される感覚が面白い。
こんなややこしい作りの物語を、最後にはキッチリ分らせてくれるなんてすごい。
すとんと腑に落ちて「なるほど~」と言いたくなるのだ。
タイムループスリラーというジャンルらしい。インセプションなどがそうだって。でもインセプションよりも面白かったかも知れん。。。

★★★★
22:21 : [映画タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】処刑人ソガの凄まじい人生

B005C44GM2処刑人ソガの凄まじい人生 [DVD]
オンリー・ハーツ 2011-10-07

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マニー・ペレスの母国での体験を元にしたクライムアクション。幼少時に父を殺されたルイシトは、将軍により国家警察の殺し屋に仕立て上げられ、処刑人・ソガとして恐れられていた。幼馴染みと恋に落ちた彼は、殺しの世界から足を洗おうと決意するが…。 「キネマ旬報社」データベースより

ドミニカではアメリカで犯罪を犯して国外追放(自国へ強制送還)される犯罪者に手を焼いていると言うことだそうで、そういう社会問題に関して、知ることが出来た。豚を堵殺、解体するシーンがそのまんま出てきて驚いた。ここはしっかりと印象に残ると思った。
★★★
22:19 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

【韓】チャングムの呪い

B00030FKBG宮廷女官チャングムの誓い DVD-BOX I
キム・ヨンヒョン
バップ 2005-04-21

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B008Y8ZZMI王女の男 Blu-ray BOXI
バップ 2012-11-21

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少し前まで、いまさらながら「宮廷女官チャングムの誓い」にハマっていました。
今を去ること1年前。
「アジョシ」でウォンビン中毒になり、生まれて初めて韓国のドラマを見た私に、韓流ファンの友達が「絶対にチャングムを見るべし!」と言ってくれたのですが、そのときは「いや、見ない。だって私が見るのはウォンビン限定だから」と、スルーしていました。
しかし、ここ最近、その友達が強力プッシュするので、テレビ放映中の「王女の男」を見ておるのです。友達は主演のパクシフのファンなんだそうですわ。まぁ実は仕方がなしに見始めたんですよ。
すると、あら?結構面白いんじゃない??と、思うに至り。
そういえばチャングムは私の大好きな高野秀行さんもハマっておられたようなことが、本かブログに書いてあったなぁ…と言うことで(前置き長すぎ!!)チャングムを見始めたわけです。
そしたらなんと、なーんと面白い!!
幼いチャングムが苦労の連続、まるで韓国版「おしん」みたいな、これはハマるでしょ~~。
あらすじはいまさら私が言うまでもないでしょうけど、要するに、親が受けた屈辱を娘が晴らす・・みたいな、復讐劇がベースになってるんですけど、でも、チャングムというその娘がとっても明るく前向きで、幾多の苦難にもめげず、たとえ窮地に陥るとも、不死鳥のごとく蘇る。
劇中では、雑草と言われてましたっけ。
何度も何度も転ぶんです。
時には見ているこっちも涙ダーダーで、号泣必死の出来事も!
でも、そのたびに雄雄しく蘇るんですよ。
強力な助っ人やスキルを身に着けて、パワーアップして復活するんですよ。もう、筋書きは分かってるの。分かってるけど面白くてやめられないのですよ~。
また、チャングムが味方にひきつける人たちが良いんだ~。
とくに、ミン・ジョンホさま。
チャングムとひそかに思いを寄せ合うこのエリートが、いつもどんなときも、陰になり日向になり、いつもいつもチャングムをまるごと受け入れてくれるんです。
理想の男!
絶対に否定したり、意見したりしない。
カッコいいのです。こんなに女に尽くすキャラはそうそうない。役者はかなり美味しい思いをしたんじゃないでしょうか。
まぁ今さら私が熱く語らずとも、見た人はみな知ってますよね。
で、私が好きだった登場人物は、ミン・ジョンホさまは言うに及ばず、チャングムやハン尚宮や、チャングムの取り巻きたち、菜園から登場した医者の先生や、チェジュドで登場したチャンドクさん、もちろん、チャングムの育てのおじさんおばさん(最後に、チャングムとジョンホさまが「お父さん、お母さん」と挨拶するときは泣けた~)、長官様・・・いろいろいますけど、その中でもチョン最高尚宮が大好きでした。
高潔で清廉な人物像に深く頭が下がったのです。
そして悪役の、チェ尚宮も、役柄はいやなやつだったけど、彼女がいたからこそ面白かったんですよね。おもえば一族の命運を背負って・・彼女もまたプレッシャーのかかる気の毒な女人でしたねぇ。
そして、そして、クミョン。彼女がとっても切なかったです。悪にも善にもなり切れない。ジョンホさまを愛すれど通じず・・哀しい女でしたね。
いやはや、とても見応えがあって、とっつきも良い、面白い面白いドラマでした。
寝不足になるぐらいに夢中になり、しばらくはあの「オナラオーナラー」という歌が頭の中で鳴り止みませんでしたよ(笑)。

さて、この「チャングム」があまりに面白かったので、コレを見ている間は(もちろんレンタルですが)ほかの本や映画がことごとく、あんまり面白く感じられなくて困ってしまいました。
これを私、「チャングムの呪い」と言っていましたとさ。。。


で、そこで今見ているドラマの「王女の男」
時代背景を、チャングムと比べてみると、チャングムは16世紀前半、李氏朝鮮の第11代王朝「中宗」の時代で、かたや「王女の男」は、15世紀後半李氏朝鮮第4代「世宗」の時代。日本では室町時代にあたりますね。
両方のドラマを見て「あれ?」と思うのは、ヒロインたち女性の髪形です。
チャングムではぐるぐる巻きのみつ編みを頭に乗せていたのに、「王女の男」では乗せてない。
そして、男性ではひげ。ひげが気になります。
いろいろ読んでみると、李氏朝鮮の両班の男たちはみな、ひげを生やしてたらしいですね。
ひげがないのは宦官だったとか。チャングムでは長官様やネシブの役人たちが宦官だったということで。ちょっとびっくりしましたけど・・・。
でも、それなら、「王女の男」のパク・シフとかはなぜひげがないの?
似合わないから??(^_^;)
女性の髪形は、結構体に負担がかかるために、割愛していると言う話がありました。
でも、ひげは~~???
たしかに、パク・シフにひげは似合わないかもしれません。
それを思うと、ひげも似合ってカッコよかったミン・ジョンホさまは、やっぱり素敵だったなぁ~~~。



12:37 : [そのほか]韓国ドラマトラックバック(0)  コメント(0)

【本】舟を編む/三浦しをん

4334927769舟を編む
三浦 しをん
光文社 2011-09-17

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本屋大賞を受賞した本作品、私もそれで興味を持って図書館に予約したのだけど(買わない派でごめんなさい!)順番が回ってくるのに、なんと半年以上待ちました。それだけ人気がある・・ということで、読み終えてみればそれも大いにうなづける面白さ!
最初、タイトルを聞いたとき、なんとなく時代小説かな~と思った。「天地明察」みたいな感じかな?と。何の根拠もなかったけど、そう感じたのです。
でも、開いてみたらこの本は、辞書編纂の物語でした。
定年間際の荒木は、次に編む辞書のために人材確保に動く。そこで「まじめ」(馬締)という社員に出会う。まじめと辞書部のひとたちは、その後15年をかけて、ひとつの辞書「大渡海」を作り上げていくのである。
私たちが普段何気なく使っている辞書。そこには本当に、想像を絶するほどの、気が遠くなるほどの工程があるし、時間も必要なのだということが分かる。言葉に関する考察もそうだけど、使われている紙にしても…。
ひとつのことを、みんなが協力し合って成し遂げていく達成感と感動。
読んでいて、実にわくわくさせられました。
三浦さんはご自身がオタクなだけに、こういう言語オタクの描き方もお上手。興味のない人間がそばにいたら必ずや面食らうしあきれるだろうと思うような会話を、とてもリアルに描いていると思う。
冒頭の、荒木と松本先生の会話なんかは、「感動すべきところ?」「笑うところ?」という際際のラインが絶妙だったのじゃないでしょうか(^_^;)。
ここに登場する言語オタク、辞書オタクというべき人種の人たちが、言葉に、辞書に向ける深い愛情と畏敬の念が、こちらにも伝わってきて驚きもするけれど、私は心から胸を打たれた。
世の中というか、私たちが教授する文明は、どれほどの、こういうオタク(エキスパート)たちの手によって作られ、豊かになっているんだろう。意識せずとも知らぬ間に、たくさんたくさん恩恵を受けているんだなぁ…と、しみじみとしてしまった。
それだけじゃなくて、登場人物たちのやり取りがまたいいのだ。
人が人を思う気持ちがてらいなく描かれていて、ラストなどは大泣きしてしまった。
まじめさんという主人公の人物造形もよかったけれど、私は最初に同じ部署で働いていた西岡さんが大好き。見た目は軽薄で、辞書にも言葉にも疎い西岡だけど、その実はちゃんと辞書に対する愛情も、そしてまじめを支える気持ちもあって、この人がこの本の中で一番好きだった。好感を持てるキャラクターがいるかどうかは、小説を読む上でとても大事なことだから、ここも作者にまんまとやられた感じだ。
辞書、それは見た目は(本にしてはごついけど)小さなものだ。
でも、そこにとても壮大な空間を感じることが出来る。
海のような、宙のような、広大な無限の空間の中で、一そうの舟が浮かんでいる。その舟が「言葉」なのだ。人間になくてはならない言葉が、そんなイメージを浮かび上がらせてくれる。
この物語をこの尺で描いたこともすばらしいと思う。潔くズバッと何年間も切り取られている手法も見事だった。切り取られはしていても、その間もいつも彼らと一緒にいたような、その間の出来事が目に浮かぶような気分にもなった。
直感的に「天地明察」と同じにおいを感じたのだけど、それは間違ってなかった。
天地明察」と「クローバーレイン」を髣髴とさせる爽快感と感動があった。
おススメです!



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【映】リンカーン/秘密の書

B00AQADNV2リンカーン/秘密の書 [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2013-04-26

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劇場鑑賞

見てきた~。3D吹き替えしかやってなかった。大作って感じだけど個人的にはそれほど面白く感じなかった。見てて疲れてしまった・・・(^_^;)。な~~んにも残ってない。
ただ、パパイヤ鈴木に似てたってことぐらい。
22:16 : [映画タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】クリスチャン・スレーター レイ・リオッタ in ザ・マーダー

B008S8OAYSクリスチャン・スレーター レイ・リオッタ in ザ・マーダー [DVD]
アミューズソフトエンタテインメント 2012-11-02

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連続猟奇殺人事件を題材にしたサイコサスペンスの傑作が新たに誕生!
刑事ジャックの回りで次々に起こる殺人事件。彼しか知らないはずの被害者との関係、そして自身の過去を暴く者とは?現場に残された数々の宗教的なメッセージ、その意味とは?Amazon紹介文より

実はあんまり期待していなかったけど、なかなか面白かった。犯人はいったい誰?レイ・リオッタのくどくどしい顔が100人うんぬんと言われて納得できるような(うん、好きそう…)「うそやろー」と言いたくなる(そんなにモテるの?)ような。猟奇度が高かっただけにラストはあっけなさ過ぎたけど、おおむね面白く見られた。。。。が!!!クリスチャン・スレーターを目当てに見たのにこれじゃ脇役ではないか!!!次は主役でお願いしますよ。せめてもっと核心に迫る役柄でお願い!!でも出演作がないよりはいいから、やっぱり見られて良かった♥
★★★☆
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